警視庁管内体感治安レベル2
首都東京体感治安(8、9日 単位・レベル)
凶悪化する出店荒らし
【治安うんちく】
3日未明に群馬県高崎市のリサイクルショップに2人組が侵入し、ショーケースのガラスをたたき割ってバッグや腕時計など50点、約300万円相当の商品を盗んで逃走する荒っぽい窃盗事件が発生した。黒のフード付きの上着を着て白いマスクをしている犯人の映像が防犯カメラに映っており、群馬県警は公開している。
これは侵入盗の出店荒らしという。侵入盗にはこのほか金庫破りや学校荒らし、空き巣、事務所荒らし、忍込みなどがある。この出店荒らしは年々減少傾向にあるが、短時間での犯行に加え組織化、凶悪化しているのが特徴。
警察庁によると侵入盗の今年9月までの認知件数は5万4962件で前年に比べて1973件の減少。検挙率は51.7%で前年より2.0ポイント減っている。
認知件数のランキングは愛知の5235件、千葉の4100件、大阪の3854件、東京3796件、神奈川3503件と続いた。
全体的に減っているのに増加したのは神奈川の+594件、静岡の+380件、岐阜の+360件、千葉の+232件、群馬の+129件など。
一方、検挙率の高いランキングは秋田の115.6%、山形の114.4%、長崎の126.5%、和歌山の95.8%、青森の91.1%など。
低かったのは山梨の26.9%、茨城の27.1%、大阪の28.2%、広島の34.0%、千葉の38.1%と続く。
事件のあった群馬県は認知件数が1171件で、検挙率は66.8%と全国平均よりは高い。しかし、前年を6.7ポイント下がっており、この事件を契機に弾みを付けてほしい。
首都東京体感治安は「レベル2(ブルー)」とする。
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