警視庁管内体感治安レベル2
首都東京体感治安(3、4日 単位・レベル)
どう救済するかが課題だ
【治安うんちく】
婚姻関係のない交際相手からの暴力を「デートDV」と言うが、東京や神奈川など1都3県と横浜市など政令指定都市の9つの都県市で「デートDV」の防止に向けた取り組みを始めることになったという。
どんな場合をデートDVと言うか。「たたく、蹴る、物を投げつける」「バカにしたり傷つく言葉を使い、大声で怒鳴る」「メールのチェックや友達づきあいを制限する」「無理に性交を求める」「デート費用などを無理に出させる」などがある。
ところが、そのデートDVという言葉すら知らない人が多いことから、勉強の機会が求められていた。
平成25年2月に東京都が実施した「若年層における交際相手からの暴力に関する調査」は次のような結果を出している。調査対象は都内在住の18歳から29歳の男女2000人。男1025人、女975人。
「デートDV」を知っているかの問いに、「知っている」と答えたのは65.2%だが知らないの回答は17.2%もあった。
そしてデートDVについて学習機会があったかについては「ある」が43、1%。「無い」が57.0%と半数を超えた。
実際に被害に遭ったことが「無い」とした人は62.6%。「1、2度あった」が20.4%、「何度もあった」が17.0%だった。
また、横浜市が平成20年に実施した調査では回答者922人の中で、「言葉を知っているか」の問いに、「知っている」が20.4%で「知らない」は78%もあった。
小欄が警視庁で実際に扱ったことがあった。「殴られるがどうすれば良いか」の相談に「そんな男から離れなさい。会わないようにすることです」と答えた。
女性管理官から叱られた。「こんなの回答にはならない」というのだ。
デートDVは、精神的な恐怖感を与えられ逃げることができずに、命令に従ってしまうという。ようするに「相手の言いなり」になってしまうのだという。
どうすれば良いか?管理官はこう答えた。
「カウンセリングしかないのです」と…
どういうわけか、警察には相談件数の数字が無い。「警察に行ったら殺すぞ」と言われれば、相談ができなくなる。数字は地下にもぐっている。これをどう救うか?「男女間のトラブル」として警察は事件で扱えないというなら法律は作れば良い。
首都東京体感治安は「レベル2(ブルー)」とする。
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