警視庁管内体感治安レベル2
首都東京体感治安(28、29日 単位・レベル)
殺人事件が増加
【治安うんちく】
今年に入り、殺人事件が増えている。しかし、検挙率は高いのだが、起訴率が低い。
7月に東京都品川区の民家で、住人の男女2人が刺殺された事件で東京地検は逮捕した49歳の男を不起訴処分とした。理由は鑑定留置の結果、刑事責任を問えないと判断したという。
警察庁によると今年9月現在の殺人事件の認知件数は704件で前年に比べて44件の増加。ランキングは東京の78件、大阪の75件、神奈川の47件、兵庫の46件、愛知の41件などる
前年に比べて増えたのは東京と兵庫の各17件、静岡の10件など。これに対して減ってのは福岡のー12件、北海道のー8件、山西のー6件など。
検挙率は高く98.6%だった。前年に比べて0.9ポイントアップしている。
ランキングは島根と長崎が各200%、京都が122.2%、福岡が120.7%など100%以上が32都府県もあった。
低かったのは滋賀の70%、兵庫の73.9%、静岡の76.7%、茨城の76.9%、鳥取の75.0%など高い数字だ。
検挙率が高いのは良いが、問題は起訴率。平成12年には61.2%あった起訴率は平成25年には30.7%と半減している。
品川の不起訴の件もそうだが、11年前に川崎市の高架下のトンネルで女性が殺害された事件で、検察は逮捕した男を精神鑑定を行うことになったという。鑑定の結果が気になる…
鑑定が必要な事由のひとつが精神障害者。平成26年には全国に392万4000人いるという。内閣府の障害者白書によるものだが、平成11年は204万1000人で、年々増加傾向とか…極めて複雑な心境である。
首都東京体感治安は「レベル2(ブルー)」とする。
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