警視庁管内体感治安レベル2
首都東京体感治安(20、21日 単位・レベル)
勇気を持った返納を
【治安うんちく】
20日午後、85歳の男が運転する乗用車が暴走して7人をはねる事故が発生した。東京のJR吉祥寺駅近くのデパート地下駐車場から出て右折した際、出口付近で路線バスと接触したあと、アクセルとブレーキを踏み間違えて暴走し横断歩道に突っ込んだもの。幸い死者はいなかった。
さらに午前中には鹿児島県東串良町の菓子店に81歳の男が運転する乗用車が突っ込む事故が発生した。
このほか今月13日には、大阪府阪南市で91歳の夫が運転する乗用車に87歳の妻が接触して死亡するという痛ましい事故が発生するなど今年に入り、高齢者の交通死者の割合が多くなっている。
警察庁によると今年9月現在の65歳以上の高齢者の死者は2597人で前年に比べて82人の減少。過去10年間で最も少なかった。
しかし、全死者数における高齢者の構成率を見ると今年は58.8%で過去10年で最も高い率となっている。
高齢者の死者数のランキングは愛知の72人、埼玉の68人、茨城の59人、兵庫の57人、福岡の55人と続いた。
但し、構成率は長崎の74.2%、栃木の70%、大分の68.8%、鹿児島の67.3%、奈良の66.7%の順となる。
高齢者の事故は技量などで個人差があるが、対策のひとつに運転免許証の自主返納制度がある。平成27年中の70歳以上の自主返納件数は28万5514件あり、平成18年の10倍にも上った。返すか返さないかは文字通り「自主」であり、勇気を持った返納も必要だ。
首都東京体感治安は「レベル2(ブルー)」とする。
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