警視庁管内体感治安レベル2
首都東京体感治安(7、8日 単位・レベル)
これも許せない犯罪だ
【治安うんちく】
知能犯のなかの偽造事犯で最も多いのは文書偽造。しかし検挙率も高く9割が検挙されている。
原発問題を含めてエネルギーが問題となっているなかで、文書を偽造して福島県が交付する復興企業立地補助金約2億5000万円をだまし取ったとして大阪のエネルギー関連会社の代表取締役(35)と兄で取締役(38)の2人が東京地検特捜部に逮捕された。震災後の復興を逆手に国民の税金をだまし取るなんて許せない。
警察庁によると、こうした文書偽造事犯の認知件数は今年に入り1087件。偽造事犯全体の1913件のうち約半数を占め、検挙率も高く偽造全体の75.3%を上回り最も高い88.9%だった。
知能犯全体の認知件数は前年同期より増加しているが、その要因は詐欺事犯の増加。その他はほとんどが減少しているなかで、有価証券偽造は今年に入り55件と認知件数は少ないものの、前年より18件も増えている。検挙率も半数以下の49.1%だった。
偽造事犯の中で最も低い検挙率は通貨偽造。このほど旧1万円札の偽札100枚を密輸しようとした台湾人の男(52)が沖縄県警に逮捕されているが検挙率は22.1%と低い。しかも昨年より1.4ポイントも下がっている。
偽造事犯で文書偽造に次いで認知件数が多いのは支払用カード偽造。このほど、偽造クレジットカードのもとになるプラスチックカードを準備したとして、中国籍の化粧品輸出会社の社長(29)が警視庁と愛知県警などの共同捜査本部に逮捕されている。
今年の認知件数は423件で前年より13件減少するなど抑止はできたものの、検挙率は同1.3ポイントダウンして79.0%だった。
人をだます詐欺行為も許せないが、偽物も人を騙す犯罪だ。
首都東京体感治安は「レベル2(ブルー)」とする。
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