「出し子」などで有罪の24歳男性、罪の重さ心に刻む日々 「奪ったお金」弁償へ深夜勤務(15日)共同
「おれおれ詐欺」など特殊詐欺の刑事裁判で、被害者から通帳・キャッシュカードを受け取る「受け子」や現金を引き出す「出し子」など実行役を務めた若者の多くが、法廷で初めて自らの「罪の重さ」を突きつけられる。裁判を通じ、その事実とどう向き合っているのか―。コンビニエンスストアに勤めながら弁償を続ける若者を追った。
「役割の重い、軽いに関係なく、詐欺に関わり、人のお金を自分のものにしたこと自体が悪いんです」
石狩管内に住む和士(24)=仮名=は、考え込むように語った。7月下旬。判決を10日後に控えていた。
真面目な印象で、ごく普通の青年に見える。だが、道内を拠点にした特殊詐欺グループに出し子や連絡役として加担。高齢者4人から計479万円をだまし取ったとして、今年2月に詐欺罪などで起訴された。
「グレーな仕事だが、金になるよ」。1年半前、かつて働いていた職場の元上司で、グループの主犯格とされる指示役の男(33)=詐欺罪などで公判中=から声を掛けられた。
面倒に思い、断ると、代わりに知人を紹介するよう頼まれた。「未成年の女の子がいい。(現金を引き出す際に)マスクやサングラスをしていても怪しまれないから」。10代の少女を元上司に引き合わせた。
■報酬15万円
和士は元上司と少女の連絡役となり、少女が現金の引き出しに成功するたび、1回5万円の紹介料を受け取った。「特殊詐欺では?」。うすうす気付いてはいたが、「自分とは関係のない所で起きている出来事」と重く受け止めなかった。
出し子も1度経験した。元上司から渡された通帳を金融機関の現金自動預払機(ATM)に入れた。しかし既に取引停止後で、引き出しに失敗。「初めて恐怖が芽生えた」。だが、その後も断り切れずに連絡役は続けた。一連の犯行で手にした報酬は15万円だった。
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/132340
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