清水建設銃撃逮捕へ 殺人未遂容疑、工藤会幹部ら 11年小倉北区(8日)西日本
2011年2月に北九州市小倉北区大手町の大手ゼネコン「清水建設」(東京)の建設工事現場事務所で男性社員が拳銃で撃たれ負傷した事件で、福岡県警は7日、殺人未遂と銃刀法違反の疑いで特定危険指定暴力団工藤会(北九州市)幹部の男(54)=殺人罪などで起訴=ら数人を逮捕する方針を固めた。捜査関係者への取材で分かった。
事件は11年2月9日午後7時10分すぎ、同市小倉北区の病院関連工事の現場事務所で発生した。男が事務所2階に侵入し、居合わせた清水建設社員で現場監督の男性=当時(50)=に至近距離から拳銃を発砲。男性の腹部に弾が当たり、軽傷を負った。犯行後、男は近くに待機していた別の男が運転するバイクに乗って逃走した。
県警は同社が暴力団関連企業の下請け参入や、不当な地元対策費の要求を断っていたことに対する威嚇行為で、当初から工藤会が関与した疑いがあるとみて捜査していた。
清水建設を巡っては06年12月以降、北九州市や福岡市内で建設を手掛けた施設などへの発砲、不審火事件が連続して発生。10年2月には、北九州市若松区に大型施設を建設していた西部ガス(福岡市)に「清水建設を(工事に)入れるな」と書かれた銃弾入りの脅迫文が送り付けられていた。
県警は14年9月に工藤会壊滅作戦に乗り出し、(1)12年4月に北九州市小倉南区であった元警部銃撃(2)14年5月、同市小倉北区であった男性歯科医師襲撃(3)13年1月、福岡市博多区であった女性看護師襲撃-などの事件で、同会トップの野村悟被告(70)ら複数の幹部を組織犯罪処罰法違反容疑などで逮捕、起訴している。
福岡地裁は3月、元警部と歯科医師の襲撃事件で実行犯を現場に送迎した組員について野村被告との共謀や殺意を認定、懲役18年8月の有罪判決を言い渡した。
=2017/09/08付 西日本新聞朝刊=
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/national/article/356952
« ATM不正引出しの指示役か 暴力団員2人逮捕(7日)NHK | トップページ | 強盗致傷事件“でっち上げ” 39歳女を逮捕 埼玉(8日)テレビ朝日 »
「暴力団関係等組織犯罪、 銃刀法違反 密輸入輸出」カテゴリの記事
- 福島・郡山で「発砲音」 刃物男逮捕、拳銃も所持か(18日)産経(2022.05.18)
- 拳銃所持疑い組員逮捕、三重・伊賀の銃撃関与か(15日)産経(2022.05.15)
- 死亡の男性は暴力団関係者か 大阪・心斎橋のビル隙間(13日)産経(2022.05.13)
- 容疑者は弘道会系組員 神戸山口組幹部宅の損壊事件―大阪府警(13日)時事(2022.05.13)
- 撃たれた男性は暴力団関係者か 三重・伊賀の発砲事件(10日)産経(2022.05.10)
« ATM不正引出しの指示役か 暴力団員2人逮捕(7日)NHK | トップページ | 強盗致傷事件“でっち上げ” 39歳女を逮捕 埼玉(8日)テレビ朝日 »
最近のコメント