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2017年9月11日 (月)

警視庁管内体感治安レベル2

首都東京体感治安(11、12日 単位・レベル) 
許せない犯罪だ
【治安うんちく】

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 このところ農産物の盗難被害が続発している。一部、業界のうわさでは盗難被害品が海外に流れているという。1年間に一度の収穫しかない農産物だけに農家にとっては死活問題だ。
 北海道警によると今月6日から7日にかけて北海道仁木町内のビニールハウスから、収穫前のミニトマト約500㌔が盗まれる事件があった。被害額は約40万円にのぼるという。同町内では8月末から同様の被害が出ており、別の農家のビニールハウスでも、収穫前の熟れたミニトマト約1960㌔(同230万円相当)が被害にあっている。警察は連続窃盗事件とみて捜査している。
 宮崎県日南市の果樹園では、収穫直前のレモン約800㌔が盗まれた。市場では1㌔当たり250円で取引されていることから被害額は約20万円とみられている。昨年も、近くの果樹園で収穫前のミカン約100㌔が盗難被害に遭っている。
 さらに茨城県つくばみらい市では、コメの販売会社の倉庫から新米2トン余りが盗まれた。同県内では、先月以降、コメが盗まれる被害が相次いでいるという。
 近年はこうした農家をターゲットとした窃盗事件が多発している。昨年だが山形県の農家では収穫前の高級サクランボ・佐藤錦が40㌔も盗まれたほか、千葉県ではブランド品の「貴味メロン」が収穫直前に110個も盗難被害にあった。栃木県でも高級イチゴの「とちおとめ」65㌔が盗まれている。
 こうした事犯は平成15年には1000件近い事件があった。この時の被害品をみると野菜が28%、米が25%、果実が21%、イモ9%、その他17%だった。
 どうすれば防げるか。防犯関係業界によると、最も大事なのは地域全体による見回りや防犯カメラの設置などの防犯対策だという。
 被害は9月から11月に集中しているといい、まさに今がそのシーズンの真っ只なかだ。
 農家にとっては被害もそうだが、精神的なダメージも大きい。国際的犯罪とするなら捜査に期待する。
 首都東京体感治安は「レベル2(ブルー)」とする。

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