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2017年9月30日 (土)

2017年9月30日 (土)

警視庁管内体感治安レベル2

首都東京体感治安(30、1日 単位・レベル) 
すり犯の思い出
【治安うんちく】

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 本欄にも良く登場するが、日本古来からの犯罪と言えば「すり」。そのすり犯、9月26日に33歳の男が東京・世田谷区の京王線の車内で現行犯逮捕された。
 イヤホンで音楽を聴いていた女子大学生のリュックから財布を盗んだとして逮捕されたが、男は常にマスクをしてすりを働いていることから、捜査員からは「点検マスクマン」と呼ばれていたいわば〝常習者〟。
 京王線などでは今年1月から、リュックを背負ってイヤホンで音楽を聴く女子高校生らが狙われる事件が続発していたことから、刑事が尾行をかけていたのだろう。
 「すり」は、現行犯逮捕のため捜査は難しい。昭和50年代、カメラマンをしているときだ。「すり事件が多いのでその写真を撮ってこい」と指示され警視庁のすり班刑事に同行させてもらったことがあった。
 3日経っても5日経っても撮影ができない。1週間目のころだった。山手線車内で「動くな!警視庁」の大声が聞こえた。すりの現行犯逮捕の瞬間である。
 混雑する車内で聞こえたもので見ていたわけではない。駅に到着し車両から2人の刑事に両腕を抱えられて降りてくる男を撮影した。写真部に帰ったらデスクから叱られた。 「これじゃ何の犯人かわからないだろう。すりをしている写真は?」
 何年か後に警視庁の捜査1、3課を担当。すりの現行犯逮捕の難しさを知らされた。「あの時、それを知っていたらデスクに教えてやれたのに…」と悔しさがこみあげた。
 そのすり犯だが、刑法犯認知件数が最悪だった平成14年は2万4590件もあったが同28年には3677件に激減。そして今年はさらに減少している。
 警察庁によると今年8月現在の認知件数は2357件で前年同期より134件の減少。検挙率は24.6%で同11.9ポイントの減。
 認知件数のランキングは東京の1071件、大阪の480件、千葉の94件、愛知の87件、兵庫の75件など。一般的にすりは、全体の4割ちかくが東京、2割近くが大阪と大都市圏に集中していると言われている。
 検挙率のランキングは奈良の200%をトップに100%以上が8県もあった。しかし、発生があっても検挙0の県が栃木、群馬、宮崎など6県もあり、なかなか検挙率は上がらないようだ。
 首都東京体感治安は「レベル2(ブルー)」とする。

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