警視庁管内体感治安レベル2
首都東京体感治安(26、27日 単位・レベル)
警察庁長官が暴力団の壊滅を指示
【治安うんちく】
今月12日、指定暴力団神戸山口組を離脱した「任侠山口組」の組員(44)が、白昼、しかも路上で射殺される事件が発生した。
この事件を受けて警察庁は26日、全国の刑事部門の幹部約300人を集めて対策会議を開き、警察庁の坂口正芳長官は、組織の弱体化・壊滅を図るよう指示した。
指定暴力団山口組が分裂して以降、全国では100件ほどの抗争事件が起きており、兵庫県警は暴力団組員同士の抗争事件が発生した場合に備え、対応訓練を実施している。
訓練は実際に暴力団事務所で警戒に当たっている警察官約10人が参加。刺股を使っての制圧訓練や、発砲音を鳴らして拳銃で応戦するといった実践さながらの訓練だったという。今年に入り暴力団関係者の殺人事件の検挙人員が増加しているというから、きな臭い情勢の中での訓練は住民にも安心感を与えたことだろう。
警察庁によると今年8月までに刑法犯で検挙された暴力団員は6616人で、前年に比べて983人の減。特別法犯は4857人で同219人の減少だった。
刑法犯で検挙者数が最も多かった罪種は傷害事件の1321人。次いで窃盗犯の1152人、詐欺犯の1147人と続いた。
気になるのは検挙者数が68人と数字的に少ない殺人だか、なんと前年より33人も増加している。
さらに特別法犯では依然として大麻取締法の検挙者が増え続けており、同89人も増えて492人だった。その他に銃刀法が18人増加して138人など。
殺人の検挙者が33人も増えたが認知件数は3件増えただけ。訓練などの「見せる警備」に加え、まさに「検挙にまさる防犯はない」。警察による暴力団対策は順調に推移しているようだ。
首都東京体感治安は「レベル2(ブルー)」とする。
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