警視庁管内体感治安レベル2
首都東京体感治安(20、21日 単位・レベル)
強制性交等が増加
【治安うんちく】
3年前に被害届けを出していたが告訴しなかった強姦事件で32歳の男がこのほど兵庫県警に逮捕された。
容疑は平成26年9月21日午前1時半ごろ兵庫区内の駐輪場で帰宅途中の20代の女性に性的暴行を加えた強姦事件。現場の遺留品から男が浮上したが、女性が告訴しなかったため継続捜査していた。ところが改正刑法で強姦は強制性交等に、親告罪が非親告罪になったため、施行前の事件にも適用できることから逮捕となった。
同罪は治安を観察するうえで指標となる重要犯罪。それが今年に入り増加傾向にある。
警察庁によると今年8月現在の重要犯罪の認知件数は7216件で前年に比べて476件の減少。検挙率は77.3%で3.4ポイントアップした。
認知件数で最も多いのは強制わいせつの3878件。次いで強盗の1193件、強制性交等の728件、放火の638件、殺人の623件、略取誘拐人身売買の156件の順。
このうち強制わいせつと強盗が減少しているのに増加したのは強制性交等の+75件。殺人の+24件、略取誘拐人身売買の+9件、放火の+5件。
認知件数のランキングは大阪の998件、東京の961件、埼玉の525件、神奈川の499件、愛知の490件など。
罪種別にみて検挙率が高かったのは殺人の97.8%を筆頭に略取誘拐・人身売買が97.4%、強盗が84.7%など。
ランキングは山形の133.3%、沖縄の112.0%、島根の110.0%、香川の107.5%、群馬、徳島の100%と続いた。
これに対して低かったのは長崎の58.5%、千葉の57.0%、山梨の59.4%、兵庫の66.3%、長野の66.7%と低くても半数以上を検挙している。
体感治安に影響を与えるだけに気になる部分だ。
首都東京体感治安は「レベル2(ブルー)」とする。
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