警視庁管内体感治安レベル2
首都東京体感治安(14、15日 単位・レベル)
早く捕まえて厳罰に処せ
【治安うんちく】
沖縄県読谷村にある自然洞窟内の太平洋戦争当時の遺品が壊されているのが見つかった。洞窟には沖縄戦で住民が集団自決した際の遺品などが置かれており、戦争という悲惨な記憶をとどめる象徴的な場所。
洞窟内にある千羽鶴が引き裂かれたり住民が水を調達するのに使っていた空き瓶が割られて遺骨の上などにばらまかれるなど破壊された。このため遺族は警察に被害届けを検討しているという。
警察の捜査は刑法261条の器物損壊になるだろう。同罪は3年以下の懲役又は30万円以下の罰金もしくは科料となっている。しかし、現場は戦争の犠牲者の追悼の場だけでなく年間1万人以上が訪れる平和学習の場でもあり、いわば日本の歴史上の重要な財産だ。たんなる器物損壊では物足りない。
ところがこの器物損壊の検挙率が低い。
警察庁によると今年7月現在の器物損壊の認知件数は5万5595件と多いがそれでも前年より3119件減っている。
ランキングは東京の7650件、愛知の5289件、大阪の4680件、埼玉の4047件、兵庫の3944件と続く。
これに対して検挙率は9.5%で前年より0.1ポイント下がった。
ランキングは今回事件のあつた沖縄が26.6%でトップ。続いて秋田の24.0%、長崎の21.7%、岡山の21.6%、宮崎の20.2%と続いた。
そして低かったのは愛媛の4.9%、三重の5.5%、千葉の6.9%、福岡の7.3%、福島の7.7%など。
幸い沖縄は検挙率が高いので1日も早い検挙を願うと同時に、同罪は6割近くが執行猶予がつくと言われているが被害品が被害品だけに厳罰に処せよ。
首都東京体感治安は「レベル2(ブルー)」とする。
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