警視庁管内体感治安レベル2
首都東京体感治安(6、7日 単位・レベル)
子供たちへの声かけ事犯
【治安うんちく】
このところ下校途中や遊んでいる子供達が「見知らぬ人から声をかけられた」という110番事案が目立つ。警視庁管内の武蔵野署と隣接6署からのメールサービスを受けているが、5日の午後3時過ぎに4件も連続した。
武蔵野市では女児が路上で「可愛いね」と言われ、杉並区では女子生徒が帰宅途中に体を触られたり、西東京市の路上で男児が下校途中に「学校からおうちまで何分?」と聞かれた。さらに東久留米市の路上では女子生徒が登校途中に「かわいいね」と声をかけられたという。
下校途中の路上での声かけは、過去に略取されて殺害されるような重大事件もあることから、子供にとっては恐怖感が強い。そんな声かけ事案の統計がある。
警察庁によると平成28年の全国の声かけ事案の認知件数257件。文言で最も多いのは「写真撮らせて」という撮影行為で26.5%を占めた。次いで言葉かけが23.3%、「遊びませんか」などの誘いが12.1%、つきまといが11.7%、ナンパ行為が8.9%などだった。
時間帯をみると最も多いのは午後の4時台で66件。次いで同3時台が50件、午前7時台が32件、午後5時台が24件、同6時台が18件の順。
午後4時台と同3時台は小学生が多く、中学生が続く。しかし同6時台になると女子高校生が最も多くなる。
場所的には道路上が77.8%を占め、店舗、駐車場と続く。性別では小学校の女子に次いで男子多く、目立ったのは女子高校生にたいする「ナンパ行為」だ。
昭和の時代、小欄らは登下校時に「元気か?」とか「宿題やっているか」「お婆ちゃんは元気か」「道くさしないで早く帰れよ」など言われたものだ。それが地域の大人と子供たちのコミュニケーションでもあった。今、「お帰り」などと言おうものなら110番の時代。人間関係はどうなっているのか…
首都東京体感治安は「レベル2(ブルー)」とする。
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