警視庁管内体感治安レベル2
首都東京体感治安(3、4日 単位・レベル)
ひったくりの検挙率あがる
【治安うんちく】
ひったくりや路上強盗事件のニュースが目立っている。12日には東京・新宿区の歩道で、20代の女性の財布とスマートフォンをひったくったとして四国電力社員の男が逮捕された。
さらに19日には、大阪市阿倍野区の自宅前の路上で77歳の女性が、現金29万円などの入った手提げバッグを背後から近づいてきた男に奪われる事件があった。
今年6月に埼玉県ふじみ野市で、80歳の女性を路上に引き倒し、現金の入ったバッグを奪ったとして36歳の男が逮捕された。
路上での強盗とひったくりの違いは「路上強盗」は「強盗罪」、「ひったくり」は「窃盗罪」になる。人から物を奪うのに「暴行又は脅迫を用いる」のが強盗。つまり東京・新宿の事件はひったくり。大阪や埼玉の事件は強盗となるなど紙一重のようだ。では、ひったくられそうになり、奪われまいと抵抗。転倒して引きずられて強奪された場合はどうなる?
警察庁によるとひったくりは依然として年々減少し続けている。今年7月現在の認知件数は1677件で前年より201件の減少。検挙率は前年より28.2ポイントも増えて64.3%だった。
平成14年は5万2919件もあつたが同20年には1万9165件に減少。さらに同28年には3493件まで減った。そして今年7月までは、さらに201件も減少した。
ランキングは大阪の405件を筆頭に神奈川の176件、埼玉の174件、東京の170件、愛知の144件と続いた。
検挙率のランキングは徳島の300%をトップに100%以上が10県あった。低いランキングは茨城の11.5%、栃木の16.7%、新潟、岐阜の20.0%、奈良の23.1%の順。
発生があっても検挙のない県がある。山梨が4件、宮崎が6件、長崎が2件発生したがいずれも検挙は0件だった。
防犯カメラもあってか全国的に検挙率が高くなっており、各県警の今後に期待したい。
首都東京体感治安は「レベル2(ブルー)」とする。
最近のコメント