警視庁管内体感治安レベル2
首都東京体感治安(1、2日 単位・レベル)
身柄の確保にひと安心だ
【治安うんちく】
群馬県警の警察官が、職務質問で逃走した犯人の身柄を一時は確保して左手に手錠を掛けたが、それを振り切って逃げられてしまうという失態があった。逃走したのはベトナム国籍の男(31)。逃げる際にTシャツが脱げて上半身が裸で、しかも素足だったという。県警は公務執行妨害で逮捕状をとり、公開手配した。
ところが、36時間後の1日午後11時40分ごろ、隣の埼玉県熊谷市のコンビニ前にいた男を逮捕したが、その時は手錠はそのままだったものの、白いシャツを着ていて靴も履いていたという。
群馬県によると県内の平成28年12月現在の在留外国人数は4万8521人で前年より3723人も増えている。事件のあった大泉町は7180人だった。
国籍別はブラジル人が1万1636人、中国人7348人、フィリピン人6679人と続き、ベトナム人は5464人で5番目。前年より1431人も増えている。在留外国人数は東京、大阪、愛知、神奈川や京都に続いて全国で12位。
今回は現行犯逮捕に失敗した後の通常逮捕になることと思うが、警察庁によると今年7月現在の刑法犯逮捕総数は12万2395人で前年同期より5914人の減少。身柄の措置別でみると現行犯逮捕が1万7547人、緊急逮捕が2238人、通常逮捕が2万1760人。通報を受けたが身柄を拘束するに至らなかったのは8万0850人だった。
この中で緊急逮捕が前年に比べて9人増えたが、身柄不拘束は4429人も減ったほか、通常逮捕も791人、現行犯逮捕も703人減少した。
ランキングでは現行犯逮捕は東京の3342人をトップに愛知の1281人、兵庫の1259人と続いた。
緊急逮捕は愛知の336人、福岡の192人、大阪の173人。通常逮捕は東京の3411人、大阪の1734人、愛知の1706人など。
一方、身柄の不拘束は東京の9512人、神奈川の6649人、大阪の6250人と続いた。
現逮も通逮も不拘束も上位3位に入っている東京が緊逮はなんと全国でも上から19番目の46件に過ぎなかった。
群馬の逃走事件だが、第三者に危険が及ぶことを防ぐため170人もの警察官を動員するなどの配慮をする一方で、知人とともに裏では男と連絡を取り合っていたという。結局、説得が功を奏したことになるが、一部には知人にかくまわれていたという情報もあり、県警は逃走経路の解明を進めている。
首都東京体感治安は「レベル2(ブルー)」とする。
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【訂正】1日午後8時30分から2日午前7時30分の間、小欄の身柄措置別の中の「身柄不拘束」の増減が「4429人増えた」とあるのは「4429人減った」の誤りでした。お詫びいたします。
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