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2017年8月25日 (金)

飲酒運転狂った人生 原稿用紙21枚、経験者から署に手紙 「代償大きさ知って」(25日)西日本

「飲酒運転も殺人も、同じ犯罪。家族からの信頼も失った」。酒を飲んでミニバイクを運転したとして福岡南署に逮捕された30代男性の手紙が、署のホームページで公開されている。男性は「大丈夫だろうと安易に考えていた」と当時の心境を振り返り、後悔や家族への思いをつづっている。福岡市東区で幼いきょうだい3人が犠牲となった飲酒運転事故から25日で11年。署は「手紙を読んで代償の大きさを知ってほしい」と呼び掛ける。
 「バックミラーに赤色灯が光っているのが見え、『警察』と思ったと同時に怖くなり頭が真っ白になって、逃げる途中に角を曲がりきれずに転倒し、逮捕されました」
 男性は今年初め、会社の懇親会で酒を飲み、ミニバイクで帰宅途中に道交法違反容疑で現行犯逮捕された。手紙は男性の釈放から数日後に署員に手渡されたという。400字詰め原稿用紙で21枚あり「多くの人に罪の重さを知ってほしい」と署が男性に公開を打診。男性も「飲酒運転の撲滅に役立つなら」と承諾し、3児死亡事故が起きた8月に合わせて掲載した。
 手紙では「手錠をされる度に『自分は犯罪者なのだ』と感じた」「留置場では番号で呼ばれ、写真や指紋、唾液もとられ、本当に事件を起こしたのだと再認識させられた」などと心境を告白。逮捕後に乗っていたミニバイクを見た際には「サイドカバー付近が割れて破損し、人身事故を起こさなくて良かったと思うと同時に、私自身が妻と子供を残して死んでしまった可能性もあったと恐ろしくなった」と振り返る。
 釈放後、父親は事故で入院したと聞かされていた小学生の一人娘から「事故に遭わないように」と手作りのお守りをもらった。その場は笑ってごまかしたが「当時を思い出すと、今でも涙がこみ上げる」。
 男性は略式起訴され、罰金刑を受けた。勤めていた会社は懲戒解雇になり、運転免許も取り消された。妻からは「子供がいなかったら離婚していた」と言われた。
 手紙の最後はこう締めくくる。「今回の過ちで私は数え切れない大切なものを失った。事件後に見える景色は、不安と後悔で全く違うものとなった」
 署の古城彰義交通管理官は「『少しだけなら』『自分は大丈夫』と思っている人にぜひ読んでほしい。飲酒運転は絶対に許されない犯罪だ」と話している。
=2017/08/25付 西日本新聞朝刊=                     
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/national/article/353382

 
   
     

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