「詐欺犯よ、人生の先輩なめるな」異色ポスター(24日)読売
「犯人どもよ、なめるなよ!」――。
後を絶たない電話de詐欺の被害を食い止めようと、千葉県警が異色の啓発ポスターを作成した。高齢者が犯人を威圧する文言と、昭和時代の映画ポスターをほうふつとさせる画風で注目してもらうのが狙い。各警察署に貼り出されたり、金融機関に配布したりしており、タッグを組んで作った女性警察官と男性警察官の2人は「詐欺被害に日頃から注意するきっかけになれば」と期待している。
ポスターを考案したのは県警生活安全総務課の斎藤智香巡査部長(35)。高齢者の犯罪被害対策を担当しているが、詐欺被害が一向になくならないことから、高齢者に足を止めて見てもらえる啓発ポスターを作ろうと考えた。
犯人に強気な高齢者をイメージし、「電話de詐欺の犯人どもよ 人生の先輩をなめるなよ!」「詐欺罪は10年以下の懲役に処する」というキャッチコピーを考案。県警屈指の画力を持つ広報県民課の山崎直樹巡査長(36)に4月、イラストを依頼した。
山崎さんは、自ら描いた漫画が大手出版社のコンテストで受賞作に選ばれたことがある異色の経歴の持ち主。漫画家を目指していたが、「似顔絵捜査官」に憧れて警察官への転身を決意し、8年前に県警に入庁した。各課の依頼で犯罪抑止に関するポスターのイラストを描いていたこともあり、斎藤さんの依頼も二つ返事で引き受けた。
2か月がかりで仕上げたポスターには、刀を手にしてにらみをきかせるおじいさんや、おののいた表情の犯人が登場。昔懐かしい黒電話も配置し、山崎さんは「駄菓子屋などに貼ってありそうな画風を意識して描いた。親しみやすいよう少しくだけたレトロな雰囲気にした」と話す。
ポスターは大小の両サイズがあり、計1800枚を作成。7月から各警察署に配布され、署内や交番に掲示しているほか、管内の金融機関などにも提供している。「今までの啓発ポスターと違って、お客さんの目を引いている」と好評だといい、県警は需要があれば増刷も考えたいとしている。
斎藤さんは「また新しいアイデアを考えて、被害防止につながるポスターを作りたい」と意気込んでいる。http://www.yomiuri.co.jp/national/20170822-OYT1T50045.html
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