警視庁管内体感治安レベル2
首都東京体感治安(21、22日 単位・レベル)
殺人や放火、強制性交が増える
【治安うんちく】
治安情勢を観測する上で指標となる重要犯罪―今年に入って殺人と放火が増加。検挙率が79.4%で前年より4.6ポイントもアップした。各県警別にみると低くても60%台だった。
警察庁によると今年7月の重要犯罪の認知件数は6115件で前年に比べて533件の減少。うち強制わいせつが3258件で前年比-194件、強盗が1045件で同-380件。
ところが殺人は533件で17件の増加。放火が568件で16件の増、強制性交等が577件で同5件の増となった。
検挙人員では強制わいせつが認知件数が1506人で31人、殺人が470人で15人とそれぞれ増加している。
認知件数のランキングでは大阪859件、東京が799件、埼玉が434件、神奈川が429件、愛知が422件の順。
検挙率のランキングでは高いのが山形の133.3%、沖縄の109.9%、群馬の106.1%、島根の105.9%、徳島と鹿児島が100%と続いた。
これに対して低かったのは千葉の60.9%、福島の61.1%、長崎の61.3%、山梨の61.5%、岩手の63.2%など60%台だった。
指標となる犯罪だけに発生地周辺の住民に与える体感治安は悪化する。刑法犯の減少と併せて重要犯罪も全体的には減っているが、罪種別になると殺人や放火、そして新たに改正された強制性交等が増えていることは、検挙率が高いとしても体感的に不安感は大きい。強盗はやはり防犯カメラの効果もあってか減少傾向が続いている。
首都東京体感治安は「レベル2(ブルー)」とする。
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