警視庁管内体感治安レベル2
首都東京体感治安(16、17日 単位・レベル)
健全な育成が必要なのに…
【治安うんちく】
15日午後、大阪市で13歳と14歳の中学生が乗ったミニバイクがパトカーに発見され2㌔も逃走する騒ぎがあった。バイクは13歳が無免許で運転していた。ミニバイクで2人乗りなのにパトカーに追われて逃げ切れると思ったのだろうか。13歳にしてなんとも大胆な行為である。
さらに今年6月に富山県内で鉄道に不正に乗車したとして、10代の巡査が詐欺容疑で富山地検に書類送検されていたことが15日、明らかになった。発表していなかった富山県警は言語同断だが、警察官としての自覚の無さには驚いてしまう。こんな少年を採用したのも県警に責任があるが、結果を恐れないで衝動的な行動に出る―これが最近の少年犯罪の特徴なのかも知れない。
健全な育成を図ることは国民全ての願いであるはずの少年。その次代を担うはずの少年の犯罪は減少傾向とはいえ依然として高い水準にあることが嘆かわしい。
統計のとりかたが違うが、警察庁の数字になるが昭和58年の刑法犯少年の補導人員は19万6783人と戦後最高の数字。
検挙人員になるが平成元年は12万7490人あったが、同20年に10万人を割って9万1462人になり、さらに28年には3万1995人と激減している。しかし、それでも1日あたり87人は検挙されており、放置できない問題だ。
警察庁によると今年7月までの刑法犯少年の検挙人員は1万4940人で前年より2878人の減。
内訳は凶悪犯が240人で前年に比べて-72人。粗暴犯が1977人で同-472人、窃盗犯が8801人で同-1659人と続く。しかし知能犯になると479人で38人増え、風俗犯は319人で28人増えており、詐欺など一部の罪種で増加傾向にある。
いじめを受けるとすぐ自殺するなど生命の尊さを忘れた少年。犯罪を起こせば罪を償わなければならないのに、まるで罪の意識が欠如している少年たち…行く末を憂いる少年問題である。
首都東京体感治安は「レベル2(ブルー)」とする。
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