警視庁管内体感治安レベル2
首都東京体感治安(14、15日 単位・レベル)
統一したほうが…
【治安うんちく】
12日の産経新聞の連載「平成30年史」を読んで平成16年のあの元刑事の言葉を思い出した。ともに机を並べていた元刑事が振り込め詐欺の相談の多さに驚きながらこうつぶやいた。
「俺はヤミ金融事件の五菱会を担当していたが、彼らを潰すことができたひとつはアジトの摘発。奴らは一度摘発しても、何ヶ月か後には同じ部屋に別のヤミ金業者が入っていた。奴らは仲間の間で情報を共有していた。今の振り込め詐欺もそう思えてならない」
こう言ってヤミ金が使用していた部屋の一覧票を見せてもらった。それはA4の紙をつなぎあわせた「巻物」で長さは1㍍以上あり、中には何度も同じ貸部屋が摘発されていた。当然、借り主は別名だ。
そして産経によると、現在の特殊詐欺の源流にはこの五菱会事件のようなヤミ金があるというのだ。あの元刑事の見方は的を得ていたのだろうか…
今、警察は振り込め詐欺対策のひとつとしてアジトの摘発をあげて不動産会社と連携しているところもある。
警察庁によると今年上半期の特殊詐欺の認知件数は前年に比べて2421件も増えている。なかでも最も多いのは振り込め詐欺で2583件も増えた。次いで架空請求詐欺の+1063件、オレオレ詐欺の+940件、還付金詐欺が+424件と特殊詐欺の多くが増加している。
減っているのは金融商品取引名目詐欺の-49件、ギャンブル必勝法詐欺の-8件のみだ。
そして、多くの被害者は70歳以上の高齢者。
ところが同じ詐欺でも「母さん助けて詐欺」「受け取り詐欺」「電話詐欺」「電話de詐欺」など各警察本部によってネーミングはバラバラ。これに対してマスコミは全国統一名の報道となる。これでは混乱するお年寄りが多いのでは?
やはり名称は全国が同じでないと効果が出ないような気がする。
首都東京体感治安は「レベル2(ブルー)」とする。
最近のコメント