警視庁管内体感治安レベル2
首都東京体感治安(2、3日 単位・レベル)
点から面への対策を
【治安うんちく】
今年に入り150億円近い被害のある振り込め詐欺。検挙も多く認知件数も減少傾向にあるのだが、依然として〝衰え〟は見えない。
そんな中、12歳の少女が被害者になった振り込め詐欺があった。和歌山県内に住む中学1年の女子生徒が「男性の相談に乗ると短時間でお金を稼げる」と騙されて20万円を振り込んだもの。もはやお年寄りから未成年者にまで拡大した。
「どうすれば防げるか?」―警視庁はお寺に相談窓口を開設した。東京・調布市の深大寺の僧侶が直接アドバイスするという。また文京区では警視庁の警察官が地元住民と高齢者宅を訪問して注意をよびかけるパトロールを実施。福岡市などでは電話をかけてきた相手に警告の音声を流して、会話を録音する〝兵器〟も登場している。
その他、銀行や郵便局など各金融機関の窓口での声かけ。ATM対策などまさに、国民的犯罪から国民を救おうと国民挙げての運動になっている。
東京都品川区の87歳の女性が、息子の関係者を装って現金を騙しとろうとかかってきた電話を振り込め詐欺と見抜き、騙されたふりをして受け取りに来た犯人を逮捕。
大阪市内でタクシーの運転手が乗客を振り込め詐欺から救うなど、監視の目は隅々まで行き届いているように見える。
しかし、ちょと待て!先日、警察が都内のアパートを捜索したところ、2000人分の名簿が出てきた。もちろん、犯人達にとって名簿は携帯電話、アジトと合わせて最大な犯罪ツール。
やはり、この事犯はこうした名簿、携帯、アジトなど根本から断たないとだめだ。
今後は現金受渡の手段となることが予想される無届けのバイク便などの取り締まりと合わせて、点から線へ、そして面になるような総合的な対策が必要だろう。
首都東京体感治安は「レベル2(ブルー)」とする。
最近のコメント