警視庁管内体感治安レベル2
首都東京体感治安(1、2日 単位・レベル)
大阪地検特捜部に期待する
【治安うんちく】
学校法人「森友学園」の前理事長(64)とその妻(60)が大阪地検特捜部に逮捕された。容疑は小学校校舎の建設工事をめぐり金額の異なる契約書を作成し国から不正に補助金をだましとった詐欺罪。
この部分は補助金適正化法違反容疑で告発を受けていたが、特捜部は「だます意図があった」と判断して詐欺罪の適用とした。
問題はこればかりではない。国有地取得にまつわる不正も国会では大きく取り上げられている。8億円も安く土地を近畿財務局から買った問題では、財務局担当者が背任で告発されている。
ここで検察の起訴、不起訴に対する起訴の割合である「起訴率」を調べてみた。詐欺など知能犯関係では横領の起訴率は高いが今回の事件の詐欺や特捜が狙う背任は極めて低い。
詐欺については平成12年は64.3%あったが同25年は53.3%と11ポイントもダウンしている。
さらに背任に至っては12年が18.5ポイントと刑法犯のなかでも低いほうだが25年には9.9ポイントも下がり、なんとひと桁の8.6%なのである。
その背任について、財務省は「交渉記録を廃棄した」などと説明しており、特捜部の捜査は相当困難が伴うだろう。
しかし、この部分は、今回の事件の最大の関心事であると同時に国の根幹となる教育行政を悪用した犯罪であり放置することは許されない。
一国の総理夫人も巻き込んでの事件となればなおさらだ。国民は全容解明を期待している。
首都東京体感治安は「レベル2(ブルー)」 とする。
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