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2017年7月21日 (金)

虐待児、治療後も入院356人 受け入れ先見つからず(21日)日経

虐待を受けて入院した子供のうち、医学的な問題がないにもかかわらず入院の継続を余儀なくされた子供が2016年までの2年間に356人いたことが小児科医の研究チームの調査で分かった。21日までに報告書を公表した。入院中に保護者から新たな虐待を受けた子供が28人いたことも明らかになった。
 虐待や養育力の不足などを理由に、子供が治療後も退院できない「社会的入院」については、厚生労働省も十分に実態を把握できていない。同省は今年度中に児童相談所への調査を進め、対策を検討する。
 前橋赤十字病院小児科の溝口史剛医師らによる研究チームが報告書をまとめた。社会的入院などの現状を調べるため、963医療機関を対象にアンケート調査を行い、454施設が回答した。
 調査では15~16年に虐待を受けた子供計2363人の入院が確認された。このうち治療が終わったにもかかわらず5日間以上、退院できなかった子供が509人(21.5%)いた。
 さらに詳しく調べると、医学的に何ら問題がないにもかかわらず、受け入れ先が見つからずに入院を続けた子供が356人に上ることが判明。頭部の外傷などにより退院後も医療ケアが必要だが、受け入れ先がないため退院させられない子供も143人いた。
 研究チームは詳細な報告があった126人分の状況を分析。年齢別では乳児が36人(28.6%)で最も多かった。社会的入院の期間については、14日以上だったのが68人(54.0%)と半数を超えていた。
 報告書では「2週間を超えて社会的入院が続くことは、大いに問題。子供にとっては『社会によるネグレクト(育児放棄)』にほかならない」と指摘している。
 一方、今回の調査では入院時に付き添った保護者による新たな虐待の発生状況も調べた。その結果、15~16年に28人が院内で虐待を受けていた。
 また、期限を設けず保護者による院内虐待について調べたところ、65人の事例が確認された。このうち35人は死亡につながりかねない重度の虐待だった。
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG21H1S_R20C17A7CR0000/

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