警視庁管内体感治安レベル2
首都東京体感治安(26、27日 単位・レベル)
また消えた昭和
【治安うんちく】
先日、産経新聞の都内版に「元刑事が遺した思い」と題する囲み記事があった。元警視庁捜査1課長が今年亡くなったことから、当時の担当だった同社の現警視庁キャップが故人を偲んで書いた記事だ。
「…刑事部屋に怒声が響いた古い捜査1課を知るだけに後輩の指導は厳しく…」「口は悪くけんか早いが、情や温かみのある」人だったという。
この記事を読んでいて昭和の時代の警視庁捜査1課が懐かしく感じられた。小欄も昭和の時代から事件を担当していて戦後の名刑事と言われた平塚八兵衛さんや人情刑事と慕われた小山金七さんが目に浮かび、当時の捜査1課のデカ部屋が懐かしく感じた。
いずれも個性が強く刑事魂を持った人たちだった。特に捜査1課の刑事は「捜査」という巧みな技が要求される職人、プロ中のプロなのだ。それが「今はサラリーマン化している」と嘆くOBが多い。
確かに「刑事」どころかそれ以前の警察官としての資格のない者もいる。警察庁によると今年上半期の全国の警察官の懲戒処分者が122人もいた。
処分事由をみると最も多かったのは異性問題で免職4人を含む39人にものぼった。次いで窃盗や詐欺などでの犯罪行為で25人。交通事故や違反が19人など。
処分者数のランキングでは警視庁と福岡が各12人、神奈川が9人、大阪が8人、熊本の7人と続いた。
世の中、全ての職業には聖人君子ばかりはいない。でも、警察官は正義を守るのが職業であり、ひとりでもあってはならないのである。
首都東京体感治安は「レベル2(ブルー)」とする。
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