警視庁管内体感治安レベル2
首都東京体感治安(8。9日 単位・レベル)
おれおれ詐欺が増加
【治安うんちく】
先日は振り込め詐欺の被害状況で認知件数は増えたが被害額が減少していると書いたが、その中のおれおれ詐欺は認知件数も被害額も増加していることが分かった。
特殊詐欺には様々な形態があるがその96%を占めるのが振り込め詐欺。この中でも約半数の42.2%がおれおれ詐欺(平成28年の数字 )だから、その増加は詐欺犯全体に影響してくる。
警察庁によると今年5月現在のおれおれ詐欺の認知件数は2899件で被害額は74億3735万5897円。認知件数で前年より658件、被害額で同8億7993万3418円とそれぞれ増加した。
「おれおれ詐欺」―前はそう呼称したが、今は警察官や自治体の役人を騙るなどに変わってしまった。
平成28年の数字になるが、おれおれ詐欺の被害者年齢で最も多いのは70歳以上で、女性は全体の71.7%を占め、男性は15.6%と女性の高齢者に集中している。
当然、振り込め詐欺にはそのほかに「架空請求詐欺」「融資保証金詐欺」「還付金詐欺」などがあるわけだから、形態別の注意喚起とその対策が必要だ。
日本は今、好景気なのか不況なのかは意見が割れるが、詐欺の世界は好景気のようだ。
先日はオレオレ詐欺の電話を受けた80代の女性から現金4000万円をだまし取ったとして、少年2人が逮捕された。このうち19歳の少年が詐欺グループの幹部で、全国で12億円を超える被害が出ていると言う。
未成年が何十億を手にするのだから、止められない〝商売〟だ。しかし「悪は悪」として淘汰されなければならないことは確かである。
首都東京体感治安は「レベル2(ブルー)」とする。
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