金塊窃盗、逮捕時期を容疑者把握か 「警官と直接やりとり」(3日)日経
昨年7月に福岡市で起きた金塊窃盗事件を巡り愛知県警の警察官が情報を漏らした疑いが持たれている問題で、窃盗容疑で逮捕された実行役グループの男らが「警察官と直接やりとりをした」「近く逮捕されることを知っていた」などと話していることが2日、分かった。
逮捕を免れるため、警察官から入手した情報を基に被害者との示談を進めようとしていた可能性があるという。
捜査関係者によると、金塊の窃盗容疑で逮捕された名古屋市の会社役員、野口和樹容疑者(42)ら実行役グループに対し、愛知県警の複数の警察官が捜査情報や被害者に関する情報を伝えていた疑いがある。
野口容疑者と接見した弁護士によると、同容疑者は「警察官と複数回直接やりとりをした。問い合わせると『もう名前が割れている。近く調べられるみたいだ』と伝えられた」と説明。実行役グループの別の男は「自分達が捜査され、近々逮捕されるかもしれないということを知っていた」と話しているという。
福岡県警は3月上旬、盗まれた金塊の換金に関わったとされる東京都内などの業者の関係先を家宅捜索。その際、容疑者側が警察官から得た情報を基に証拠隠滅を図った可能性もあるという。
野口容疑者らは3月ごろ、被害者に被害届を取り下げるよう示談交渉を持ちかけたとされ、愛知県警の警察官からの情報が、示談を試みるきっかけになった疑いがある。
捜査関係者などによると、福岡県警が捜査の一環で野口容疑者らの携帯電話の通信を傍受していたところ、複数の愛知県警の警察官の名前が浮上した。警察官から伝わったとみられる情報には事実とは異なる内容も含まれており、愛知県警監察官室などが事実関係などを調べる。
福岡県警は5月22日以降、野口容疑者ら10人を窃盗や盗品等処分あっせんの疑いで逮捕。野口容疑者ら実行役グループ7人の逮捕容疑は昨年7月8日、JR博多駅近くのビル1階付近で、金塊160キロをアタッシェケース数個に分けて運んでいた男性らに「警察、警察」などと話しかけ、約7億5800万円相当の金塊などを盗んだ疑い。
http://www.nikkei.com/article/DGXLZO17267070T00C17A6CC1000/
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