警視庁管内体感治安レベル2
首都東京体感治安(29、30日 単位・レベル)
背後にあるのは
【治安うんちく】
北海道で電線が盗まれる事件が相次いでいる。6月に入って厚真町の牧場と農道、苫小牧の農道では約1.8㌔の電線が盗まれている。そして28日にはやはり厚真町の町道で260㍍が被害に遭った。北海道警察によるとこれまでの被害は8か所で4.5㌔にも及ぶという。
北海道だけではない。東京練馬区では変圧器の電線が刃物で切られ約700世帯が停電する騒ぎとなるなど窃盗未遂事件もある。
電線ばかりではない。栃木県佐野市では火災時の初期消火用のホースなどを入れた格納庫から、ホースの先端についている金属性のノズルが100本も盗まれた。
金属盗難事件と言えば平成20年北京オリンピック開催の数年前から全国で金属盗難事件が多発したことがあった。北京での建設ラッシュで価格の高騰が要因と見られた。
平成22(2010)年にはイギリスでも年間に2000件以上も発生するなど金属盗が大問題になったが、この時、背後にあったのはやはり海外での需要増もあって価格が高騰したものと見られている。
金属盗―山林や海岸、畑など常に人がいない場所が狙われやすく、しかも「古物商」の対象にならないため、持ち込んでも本人確認の必要がないなども犯罪を助長しているようだ。
「盗む」という実行行為もさることながら、盗品を捌く組織の存在が気になるところだ。
首都東京体感治安は「レベル2(ブルー)」とする。
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