警視庁管内体感治安レベル2
首都東京体感治安(27、28日 単位・レベル)
間抜けなひったくり犯も
【治安うんちく】
ひったくり事犯の認知件数が減少傾向にあるとはいえ、相変わらず、優位な状況を利用した追い剥ぎみたいな卑怯な犯罪が続いている。
23日未明に東京・台東区の路上で、バイクで追い抜きざまに自転車に乗っていた47歳の男性がハンドバッグをひったくられる事件が発生。男性は犯人のバイクを自転車で追いかけた。犯人は執拗な追跡にとうとう奪ったバッグを路上に置いて逃走した。
しかし、使用したバイクのナンバーからアルバイト店員の20歳の男とわかり、警視庁に逮捕された。なんとも間抜けな犯人ですね。一見して〝間抜けな犯人〟だが、余罪があるかどうか。北区や板橋区では今月、同じような被害が相次いでいるという。
先日、今年に入ってから5月までのひったくりの検挙率が前年に比べて36.9ポイントもアップして74.4%を記録したと紹介したが、認知件数は最も少なかった平成28年よりもさらに減少しているという。
警察庁によると今年5月現在の認知件数は1172件で前年より188件の減少。ランキングは大阪の282件、神奈川の120件、愛知の118件、東京の108件、埼玉の103件の順。
平成に入り6年には1万8563件あったが15年には2953件と4桁台に落ち、さらに16年には平成で最も少ない2259件となった。
しかし、それもつかの間で17年に急増して3万2017件と最高の数字になった。
この時の都道府県のランキングでは大阪が5542件、神奈川が3570件、埼玉が3534件、東京が3406件、愛知が3388件の順だった。この年の各都府県の数字は平成15年の全国の数字より上回った。
そして18年からは減少傾向に入り、25年には7907と4桁台になり、28年には3493件と減少している。
首都東京体感治安は「レベル2(ブルー)」とする。
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