警視庁管内体感治安レベル2
首都東京体感治安(21、22日 単位・レベル)
支払用偽造カード偽造が増える
【治安うんちく】
偽物が横行しているなかで人命にかかわる薬の偽造品が出回っているとは人の不幸につけ込んだ卑劣な犯罪だ。
偽造品はC型肝炎治療薬「ハーボニー配合錠」。このため厚生労働省は有識者検討会を開き再発防止策に乗り出すことになった。卸売業者が医薬品を仕入れる際には、相手が医薬品の販売業許可証を持っているかどうか確認することを義務付けることとし今夏にも省令を改正するという。
偽造品と言えば、中国から偽ブランドのアクセサリーを輸入してネットオークションで販売。得た金で9年間も生活してきた70歳の男が警察に捕まった。このネットオークションだが、よく犯罪に利用されている。今月に入って高級ブランド時計「ロレックス」の偽物を販売したとして53歳の男が和歌山県に逮捕された。
偽造事犯は減少傾向にあるが、今年に入り支払用カード偽造が急増している。
警察庁によると今年5月現在の偽造犯の認知件数は1292件で前年に比べて142件の増。うちわけは通貨偽造が201件で−23件。文書偽造が722件で−58件。ところが支払用カード偽造が298件で前年より3倍近い204件も増加した。
通貨偽造も含めて平成14年には1万0883件、翌年の15年には1万2103件と多かったが同26年には万件を切り2665件と減少。昨年は若干増えて3176件だった。
一方、検挙率は平成14年が60.7%で15年には71.7%、28年には77.7%と比較的高い数字で推移していたが、今年に入って66.6%落ちた。その大きな要因は支払用偽造カードの検挙率が前年の97.9%から38.5ポイントも下がり59.4%になったことだ。事件数が増え、検挙率が落ちるとは安全・安心に大きな不安を与える。
首都東京体感治安は「レベル2(ブルー)」とする。
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