高速道路で男児はねられ重傷 神戸、迷って進入か(16日)共同
今年3月、神戸市垂水区の神戸淡路鳴門自動車道に当時小学6年の男児が迷い込み、乗用車にはねられて脚の骨を折る重傷を負っていたことが15日、関係者らへの取材で分かった。同市長田区のNPO法人が手掛ける障害児向け放課後デイサービスを利用中、集団からはぐれたとみられる。法人は見守り態勢に不備があったことを認めたが、男児の保護者が診断書を提出せず、兵庫県警は物損事故として扱い、公表していなかった。(石川 翠)
高速道路上を逆走する車による事故が社会問題化する中、歩行者が誤って進入するケースも相次いでおり、道路管理者などの対策が求められる。
関係者によると、男児は3月22日、同市垂水区の公園でスタッフ約10人が見守る中、約20人の子どもと遊んでいる際に行方が分からなくなった。スタッフが周辺を捜し、約30分後に警察に通報した際、公園の北西約500メートルの同自動車道南行きで事故に遭っていたことが判明したという。
男児は県警高速隊本部(同市垂水区)の敷地内に入り、警察車両の出入り口を抜けて高速道路に出た可能性が高いという。
事故直後、乗用車のドライバーが通報し、救急搬送された。料金所に近く、車は速度を落としていたが、男児は右脚ひざ下を骨折する重傷という。
法人は「担当者を決めて見守っていたが、別の子どもの対応をしていて目を離してしまった」と説明。保護者に謝罪し、同市に経緯などを報告したという。
県警によると、男児が病院に搬送されたことを受け、保護者に診断書の提出を求めたが、応じていないため現時点では負傷者がいない「物損事故」扱いにしているという。
保護者は神戸新聞の取材に、同法人を通じて応じない意向を示している。
交通事故に詳しい加茂隆康弁護士(東京)は「客観的にけがをした事実を確認するには診断書が必要。人身事故が物損事故として処理されると、事故統計の信頼性も薄れてしまう。歩行者がいないはずの高速道路になぜ迷い込んでしまったかを検証するためにも必ず提出させるべきだ」としている。
https://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/201705/0010190965.shtml
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