神戸山口組離脱1週間 県内で衝突の危険性増す(7日)共同
指定暴力団神戸山口組(本拠地・兵庫県淡路市)から離脱した複数の直系組長らが、新組織「任●(にんきょう)団体山口組」の結成を表明してから7日で1週間となる。神戸市内では、4月末に双方の傘下組員らの暴行事件があり、今月6日には組員同士とみられる傷害事件が発生。兵庫県内に拠点を置く神戸山口組が二つに割れたことで、関連施設が多い県内で衝突が多発する恐れがあり、県警は警戒と情報収集に全力を挙げる。
捜査関係者によると、傷害事件は6日未明、神戸市中央区下山手通7の住宅街で起きた。任●団体側の組員(50)が乗用車を降りた際、数人に暴行されて頭部から出血。暴行したのは神戸山口側の組員ら数人とみられ、すぐに逃走した。
現場周辺には双方の関連施設があり、県警は見張りの車両を増やすなど警戒を強化。同じ地域にいた組員で所属が分かれ、衝突の危険が増しているとみる。
捜査関係者らによると、2015年8月の指定暴力団山口組の分裂は、6代目組長の出身母体「弘道会」(名古屋市)と5代目組長を輩出した「山健組」(神戸市中央区)という対立軸があり、いわゆる「関西対名古屋」の構図。一方、今回は神戸山口組内での「世代間対立」が要因との見方が強まっているという。
離脱したのは神戸山口組内で若手とされた直系組長ら。4月30日の新組織結成会見では、上納金の負担が重かったり、若手の進言を無視したりするとして古参組長らを批判した。県警はこうした内部の不満に加え、山健組内での人事を巡る不和が分裂の引き金になったとみている。
任●団体側の勢力は流動的だが、「神戸山口組の3分の1程度が抜けるようだ」と捜査関係者。関連団体は神戸、尼崎市などに拠点があり、代表は昨年、神戸山口組で山口組との和解交渉を担う一方、山口組への強硬姿勢を取る一人として知られているという。
山口組と神戸山口組の衝突事件は分裂後の約8カ月間に全国で75件が発生。神戸山口組が暴力団対策法に基づく指定暴力団になって以降の1年間は21件にとどまっている。警察庁は今回の離脱騒動について「分裂」と認定した場合、新組織が指定から外れ、新たな指定をするまでの空白期間が生じる事態を懸念。現時点では神戸山口組の「内紛」として新組織も指定の範囲内と位置付けている。(注)●は「侠」の右が「夾」
https://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/201705/0010164230.shtml
« 名古屋で新たな学校史被害 市立図書館、13冊破られる(7日)産経 | トップページ | 警視庁管内体感治安レベル2 »
「暴力団関係等組織犯罪、 銃刀法違反 密輸入輸出」カテゴリの記事
- 「医療費10割負担で、払いたくなかった」病院で他人の健康保険証を提示 暴力団員の男を逮捕 札幌市手稲区(27日)TBS(2022.05.27)
- アパートの窓ガラスが割れ、部屋の中からライフル弾が…住宅の方向に猟銃を撃ったか 北海道幕別町(26日)TBS(2022.05.26)
- 交番に軽乗用車が突っ込む 近くで刃物を持った男逮捕し関連調べる 静岡・浜松市(25日)TBS(2022.05.25)
- 福島・郡山で「発砲音」 刃物男逮捕、拳銃も所持か(18日)産経(2022.05.18)
- 拳銃所持疑い組員逮捕、三重・伊賀の銃撃関与か(15日)産経(2022.05.15)
« 名古屋で新たな学校史被害 市立図書館、13冊破られる(7日)産経 | トップページ | 警視庁管内体感治安レベル2 »
最近のコメント