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2017年5月23日 (火)

金塊ビジネスの全容解明へ 高騰で利ざや増、役割分担細かく 博多盗難で福岡県警(23日)西日本

JR博多駅近くで約7億6千万円相当の金塊が盗まれた事件は、福岡、愛知両県警が容疑者の摘発に踏み切ったことで大きく動きだした。福岡市では4月にも金塊の購入資金約3億8400万円が強奪される事件が発生。両県警は、「現代でこれだけうまみのある商売はない」(関係者)と言われる金塊の裏取引が、地理的条件などから福岡で横行しているとみており、「金塊ビジネス」の全容解明に向けた本格的な捜査に乗り出す。
 財務省によると、税関が2015事務年度(15年7月~16年6月)に摘発した金の密輸事件は294件。統計を始めた05事務年度の3件から急増している。関係者は「利ざやは大きく、リスクは小さい。犯罪グループにとって金塊密輸はいま、最も狙い目のビジネスだ」と打ち明ける。
 金を国内に持ち込む際は税関で消費税8%の納付が必要。海外から密輸した金塊を国内で売り、消費税8%分をもうけるのが「金塊ビジネス」の主な仕組みだ。
 関係者によると、密輸グループは買い付け役、運搬役、転売先を探す仲介役など役割分担。ツアーと称して集めた参加者を「運び屋」に仕立て、金塊を体に巻き付けるなどして日本国内に持ち込ませることもあるという。
 背景にあるのは金の価格高騰だ。金1グラム当たりの平均価格は2005年の1619円から16年は4396円と2・7倍に高騰。14年の消費税率アップも重なり、密輸による「もうけ」が増えたという。
 さらに「摘発されるリスクが低い」(関係者)ことも金の密輸急増の理由という。「空港や港で密輸がばれそうになっても『申告を忘れていた』と言い、納税すれば違法性は問われない」と関係者。税関関係者は「スムーズな通関の使命もあり、細かく手荷物を検査することは人員面でも費用面でも難しい」とチェックの難しさを漏らす。
 福岡で事件が続くことに関して、捜査関係者は、格安航空会社(LCC)やフェリーなど安い渡航手段が充実していることを指摘。低コストで金塊を運搬できるため「密輸グループに都合が良い」とみる。
 福岡市で金塊の購入資金が強奪された事件が起きた4月20日には、福岡空港から香港に無申告で現金約7億3500万円を持ち出そうとしたとして、韓国人4人が関税法違反容疑で逮捕された。4人は「高級車の購入資金」と供述しているが、福岡県警は金塊の違法取引を巡る資金だった疑いもあるとみている。
 福岡県警幹部は「事件は氷山の一角。水面下にうごめく金塊ビジネスを明らかにする」と力を込める。

博多金塊盗、男6人逮捕 実行犯、名古屋拠点の集団か 福岡県警、窃盗容疑など

=2017/05/23付 西日本新聞朝刊=http://www.nishinippon.co.jp/nnp/national/article/330306

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