« たけのこ採りの女性死亡 クマに襲われたか 秋田(27日)NHK | トップページ | 側壁ぶつかりながら高速道路走行か トラック運転手死亡(27日)朝日 »

2017年5月27日 (土)

シカと列車接触、10年前の4倍…JR盛岡支社(27日)読売

シカと列車との接触・衝突が頻発している。
 2016年度にJR盛岡支社管内で発生したシカとの接触事故は263件(カモシカを含む)と、10年前の約4倍に上った。
 同支社では様々な対策を講じているが、接触事故を抑え込むには至っていない。背景に狩猟者の減少などによるシカの捕獲域の拡大がある。
 同支社管内でのシカとの接触事故は、06年度は62件だったが、09年度は203件、10年度には229件と年々増え、13、14年度は300件を超えた。けが人が出る事態にはなっていないが、車両下にシカが巻き込まれると、乗務員1人で重さ数十キロのシカを取り除かねばならず、列車が遅れるケースもある。中でも接触事故が多いのが釜石線で、昨年度の263件のうち162件と半数以上を占める。
 岩手県によると、シカに野菜やコメ、牧草のほか、スギやカラマツの芽が食べられる農林業被害が出ており、自然植生への影響も懸念される。被害額は15年度、約2億2000万円に上った。
 シカが捕獲された場所は、06年度は釜石市や大船渡市などにまたがる五葉山を中心とした地域だったが、15年度には秋田県境の一部自治体を除き、県内ほぼ全てで捕獲され、北に広がっている。環境省の推計では県内のシカの生息数は約4万頭。個体数が増加傾向にあり、餌を求めて北上しているとみられる。
 その背景にあるのは、高齢化による狩猟者の減少や耕作放棄地の増加だ。15年度、県内で狩猟免許を所持するのは約2800人と1989年の約半分にまで落ち込んだ。自治体などは電気柵の設置や狩猟免許の取得費用の補助といった対策を取っているが、被害を抑え込めてはいない。
 県は「特効薬的な対策はなく、様々な対策を組み合わせ、地域ぐるみで地道に取り組むしかない」とする。
 ◆車両前面に排障器
 同支社は今年2月から、シカと接触した際に早期に運転再開できるよう、釜石線や東北線を走る車両1両の前面下部に排障器を試験的に設置した。ハの字形、ステンレス製で、ぶつかった際にシカを線路外に押し出し、車両の下に巻き込みにくくした。このほか釜石線では、ライオンのふんから成分を抽出したシカの忌避剤散布や、沿線の計4・4キロにわたって高さ2メートルの侵入防止ネットを設置するなどの対策を行っている。
 ただ、忌避剤の散布は衝突の多い春と秋の2回程度。同支社では排障器の効果を見守るとともに、侵入防止ネットの延伸も予定する。「シカの増加にかかわらず、接触を減らし、遅れをなくすことが重要。対策は簡単ではないが、できることはやっていきたい」としている。             

« たけのこ採りの女性死亡 クマに襲われたか 秋田(27日)NHK | トップページ | 側壁ぶつかりながら高速道路走行か トラック運転手死亡(27日)朝日 »

航空機・船(海難)・鉄道関連ニュース」カテゴリの記事

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: シカと列車接触、10年前の4倍…JR盛岡支社(27日)読売:

« たけのこ採りの女性死亡 クマに襲われたか 秋田(27日)NHK | トップページ | 側壁ぶつかりながら高速道路走行か トラック運転手死亡(27日)朝日 »