警視庁管内体感治安レベル2
首都東京体感治安(9、10日 単位・レベル)
街頭犯罪は激減
【治安うんちく】
今月5日夜、埼玉県日高市内の路上で、自転車で帰宅途中の高校3年の女子生徒が男に突き飛ばされ、顔を殴られて唇を切る傷害事件があった。幸いケガの程度は軽傷だったが犯人は逃走しており埼玉県警は傷害事件として追っている。
典型的な該当犯罪だが、残念ながら検挙率が極めて低い。100件発生しても検挙は10件程度なのだ。
警察庁によると今年3月現在の暴行、傷害、強制わいせつなど主な街頭犯罪の認知件数は6万8047件で前年同期より1万1295件も減少している。やはり防犯カメラの影響か。しかし、不特定の人が狙われることから与える恐怖感は大きい。
ランキングでは大阪が1万0778件、東京の1万0606件、埼玉の5634件と続く。全国的に減っているのだが、なぜか20件も増加した秋田が目立っている。
問題は検挙率。全国の検挙率は11.7%と極めて低い。ランキングでは東京の4.3%、埼玉の5.5%、千葉の5.7%、宮城の7.3%、栃木の7.8%などひと桁台。
これに対して高かったのは、発生が197件もありながら検挙率はなんと107.1%の長崎がトップ。以下、新潟が75.2%、奈良が70.8%、秋田が69.4%、大分が59.2%と続く。
今回の埼玉のような傷害事件の認知件数は2054件で、ランキングは東京の314件、大阪の307件、神奈川の154件など。
一方、暴行事件の認知件数は2984件。ランキングのワーストは東京の600件、大阪の233件、埼玉の208件など。
今回事件のあった埼玉の傷害事件の認知件数は144件で前年より13件増えている。同県は暴行事件もワースト3に入っており、1日も早く検挙して県民に安心を与えることを期待したい。
首都東京体感治安は「レベル2(ブルー)」とする。
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