警視庁管内体感治安レベル2
首都東京体感治安(17、18日 単位・レベル)
捜査環境の変容
【治安うんちく】
警察庁によると今年4月現在の検挙率は35.9%で前年より1.8ポイントアップした。
最も高かったのは殺人や強盗、放火などの凶悪犯で84.3%。次いで暴行、傷害などの粗暴犯で82.2%、賭博、わいせつなどの風俗犯の76.2%と続き、認知件数が増加した知能犯は44.5%だった。
さらに、刑法犯全体の中で7割を占める窃盗犯は31.7%と低い。その要因が乗り物盗で9.3%と一桁台なのだ。中でも自転車盗は6.3%のありさま。全罪種で最も高かったのは背任が104.5%だった。
都道府県のランキングで高かったのは秋田の80.6%、山形の77.2%、島根の65.3%、青森の64.0%、岩手の63.9%など、東北管区管内が目立った。
これに対して低かったのは大阪の21.7%、東京の31.2%、兵庫の31.3%、福島の31.4%、岐阜の34.1%の順。
刑法犯の検挙率の推移を見ると昭和の時代は50~60%台で推移していた。特に昭和60年には64.2%を記録したが平成に入ると40%台に落ち、同13年には遂に最低の19.8%になったのはご存じの通り。そして今、30%台に回復しているが、捜査環境が変容しているなどで大きく落ち込んでいる。
特に単身独居の世帯が増加して地域社会の人間関係の希薄さから聞き込み捜査が困難になっていることなどが挙げられる。
首都東京体感治安は「レベル2(ブルー)」とする。
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