警視庁管内体感治安レベル2
首都東京体感治安(28、29日 単位・レベル)
苦い思い出ばかり
【治安うんちく】
今月9日、埼玉県警は偽造通貨行使の疑いで、42歳の大工の男を逮捕した。
男は偽造千円札で電球や植物を購入したもので4月2日にもコンビニで偽造千円札を使ってプリペイドカードに入金したとして逮捕されている。
偽札千円札事件と言えば昭和36年に発見された事件で「チ―37号」がある。同38年まで22都道府県で343枚発見された。
それに比べれば今回の事件はちんけな事件だが、偽千円札の推移をみると平成16年には1万6012枚も発見されているが同28年には156枚と激減している。
警察庁によると今年4月までの通貨偽造事件の認知件数は160件で前年に比べて30件の減少。検挙率は23.1%で同4.3ポイントも減った。
日本の紙幣の偽造防止策は飛び抜けており、「さわって」わかる偽造防止策から、 「すかして」わかったり、 「傾けて」もわかり、当然「コピー」しても分かる偽造防止技術は完璧と言われているはずなのだが…
偽札事件と言えば我が人生で思い出すのが、昭和62年4月3日に東京・青山のゴミ収集場から黒のビニール袋に入った大量の印刷途中の1万円札が発見された事件。警視庁捜査1、3課を担当していた時の「ワD14号事件」だ。
結局、8日後に犯人のひとりが赤坂署に自首して解決となったが、この事件の主犯は童話作家。さらに殺人事件へと繋がったのだが、一連の事件の流れで他社の女性記者から抜かれるという苦い思い出がある。
首都東京体感治安は「レベル2(ブルー)」とする。
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