警視庁管内体感治安レベル2
首都東京体感治安(21、22日 単位・レベル)
共捜体勢を強化せよ
【治安うんちく】
図書館などで学校史などが切り取られる被害が増えている。警察は器物損壊で捜査しているがまだ犯人を割り出していないようだ。それもそのはず同事件は検挙率が極めて低い。
被害は北は北海道から南は熊本県まで27都道府県にも及び、被害が多いのは愛知県や福井県など東海・北陸地方。うち最も多いのは愛知県で94冊。福井県で93冊、石川県で29冊、山形県で24冊などと続き全国で355冊、2482ページにも上るという。いずれも貴重な歴史資料で、被害があった図書館の中には、一般人が立ち入れない場所に本を移したり、館内の巡回を増やすなどの対策をとる図書館も出ている=NHK
警察が捜査している罪名は器物損壊。認知件数は年々減少しているが検挙率が低い事件である。
警察庁によると平成28年の認知件数は10万0440件で前年に比べて1万2491件も減少した。平成23年には14万9524件あったが年々減っている。
ランキングでは東京の1万2972件、愛知の9580件、大阪の8681件、埼玉の7081件、兵庫の6948件の順。
これに対して検挙率は9.5%で1桁台と、窃盗事件の自転車盗なみに低い。それでも前年より0.3ポイントアップしている。ランキングでは沖縄が26.5%で最も高い。以下、宮崎の21.1%、長崎の20.5%、岡山の19.7%、島根の19.5%の順。
一方、低いのは三重の5.8%、愛知の5.9%、岐阜の6.4%、山梨の7.0%、愛媛の7.6%と続き、なんと47都道府県のうち半数近くの20都道府県がいずれも1桁台だった。
ところで今回の切り取り事件。犯人が全国各地を点々としながら犯行を起こしているとは考えられず、数人のまね犯ではないだろうか。愉快犯かも…当然、防犯カメラの分析は進んでいるとみられ、共同捜査本部を設置するなどして歴史上の資料を守ってほしい。
首都東京体感治安は「レベル2(ブルー)」とする。
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