警視庁管内体感治安レベル2
首都東京体感治安(10、11日 単位・レベル)
同じ偽物でも許せない物がある
【治安うんちく】
人の命に関わる医薬品に偽造品が出回っているという。その薬品名は「C型肝炎治療薬」。放置すれば肝ガンになる恐ろしい病気の治療薬。偽の治療薬が都内などで相次いで見つかったことから東京都が偽造品を扱っていた卸売業者2社に対して医薬品医療機器法違反に該当するためこのほど業務停止命令を出した。
さらに、高級ブランドシャネルのロゴに似せた金属製のネイルアートパーツを譲渡する目的で所持したとして、京都府警はネールサロン経営者ら2人を商標法違反容疑で摘発した。同じ偽物でも適用法は違うが、いずれも他人を騙す卑怯者だ。
その同じ「偽物」でも埼玉県所沢市のホームセンターで、偽造千円札で電球2個などを購入したとして42歳の男が通貨偽造行使容疑で埼玉県警に逮捕された。
警察庁によると今年3月現在の偽造事犯の認知件数は811件で前年同期より66件の増。内訳は通貨偽造が120件。前年に比べて22件の減。文書偽造が452件で同54件の減。但し支払カード偽造は199件で、なんと前年より144件も増えている。有価証券偽造は19件で同8件の増となっている。
これに対して検挙率は66.3%で前年より3.2ポイントも下がった。内訳は通貨偽造が24.2%で同-7.5ポイント、文書偽造が80.8%で同+21ポイント。
支払カード偽造が56.3%で同-34.6ポイント。認知件数が増加し検挙率が大幅に下がるとは、知能犯捜査陣は踏ん張ってほしい。また、有価証券偽造は63.2%で同+8.7ポイントだった。
医薬品の偽物の罪種が違うがあってはならないものであり、販売業者は業務停止命令なんていう甘いものでなく、業界からの永久追放を願いたいものである。
首都東京体感治安は「レベル2(ブルー)」とする。
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