外国人技能実習生の失踪、過去最多ペース…茨城(27日)読売
知識や技能の習得を目的に、国内の企業などで働く外国人技能実習生の失踪が後を絶たない。
茨城県内では今年に入り、少なくとも100人(3月末現在)の行方がわからなくなっている。過去最多を超えるペースで、県警は実習生の監理団体などに失踪防止策を講じるよう求め、不法就労などの摘発を強化している。
「パスポートは持ってないの?」
八千代町で21日夜、下妻署員が乗用車を運転するベトナム国籍の男に職務質問した。片言の日本語で、パスポートも運転免許証も持っていなかった。調べたところ、男は実習生として1年前まで神奈川県内にいたが、実習先の寮から姿を消し、行方不明届が出されていた。同署は入管難民法違反容疑で逮捕した。
茨城県警外事課によると、3月末現在で、行方不明届が出された県内の実習生は100人(前年同期比35人増)。国籍別では中国が最多の37人、ベトナム33人、インドネシア12人が続く。昨年は307人が失踪し、愛知県に次いで全国ワースト2位。このうち発見されたのは13人だけだった。
失踪する理由は、より高額な収入を得るためとみられる。法務省入国管理局によると、昨年1年間に県内で不法就労が発覚した外国人は2038人(前年比324人増)で、2年連続で全国ワーストだった。農業が1443人で7割を占め、建設業や工員も多い。下妻署が逮捕した男は、県内で工員として不法就労していたとみられる。
失踪した実習生が凶悪事件を起こしたケースもあり、県警は不法残留や不法就労の根絶を目指している。今年度は、県警本部の担当部署のほか、事案の多い鉾田、下妻、結城、境の各署で捜査員を計15人増員。強化の結果は数字に表れ、3月末までに79人(前年同期比48人増)が摘発された。
一方、実習生の監理団体に対しては、適切な失踪防止策を講じるよう働きかけている。13~17年に毎年失踪者が出ている監理団体は鉾田、行方、神栖、下妻市などで14団体あった。外国人を雇用する際には、旅券や在留カードが有効か確認し、不審な点がある場合には警察に通報するよう求めている。
川上和夫警備部長は「失踪した実習生に仕事をあっせんするブローカーや悪質な雇用者もいる。取り締まりを進め、ワーストを返上したい」と話している。
http://www.yomiuri.co.jp/national/20170427-OYT1T50052.html
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