警視庁管内体感治安レベル2
首都東京体感治安(25、26日 単位・レベル)
たった1度の〝お触り〟が…
【治安うんちく】
ラッシュ時の電車内で女性に対して痴漢行為を行う―極めて卑劣な犯罪だが、最近は駅に到着すると線路内を逃走する極めて迷惑な行為が増えている。
25日朝、東京のJR板橋駅に電車が到着するや一人の男がホームから飛び降りてフェンスをよじ登って逃げた。
男は30代から40代で、埼京線の赤羽駅と板橋駅間を走行中に、20代の女性会社員の体を触り痴漢行為をしたもの。このような事件は都内では先月以降、7件相次いでいる。
罪名は迷惑防止条例違反に該当し、下着の中に手を入れるなどの行為の場合は強制わいせつにもなる。迷防の罰則は懲役6カ月以下、罰金50万円以下。
これに対して強制わいせつは6カ月以上10年以下の懲役になる。「かなりの悪」でないかぎり相場は6カ月から2年程度が多いという。
ふたつを比べると迷防の検挙件数がはるかに多い。
警察庁によると平成27年の迷防(電車内以外も含む)の認知件数は3206件で前年に比べて233件の減少。平成22年は3686件でその後、毎年3000件台で推移している。
これに対して電車内の強わいは27年が278件で同5件の減少。平成25年が303件でその以前は300件台で推移していたが、26年に200件台に減った。
刑事罰だけではない。鉄道会社からの損害賠償請求が加わる。例え過失事故で始発から夕方まで止まれば請求額は2億円という説もあるように、痴漢行為で線路内に立ち入るなどで電車を止めた場合、ラッシュ時の場合は1000万円。ラッシュ時以外の日中でも300万円ぐらいが相場だと見られている。
たかが「おさわり」だが倍賞を含めると高額になることを覚悟することだ。下着などから手を入れるなど大胆な行為をすれば10年近くの刑務所暮らしもありますぞ!
首都東京体感治安は「レベル2(ブルー)」とする。
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