警視庁管内体感治安レベル2
首都東京体感治安(16、17日 単位・レベル)
間抜けな〝追いはぎ〟
【治安うんちく】
東京は渋谷区、渋谷駅近くの道玄坂を登りつめて山手通りと交差する地点。現在は国道246号だが昔は大山街道と言われた。大橋方面に向かうと「道玄物見の松」があったそうだ。
その松に登って見張りをして、大橋方面から坂を登ってくる旅人を待ち伏せする「追いはぎ」がいたという。
「追いはぎ」とは、通行人を襲って衣服や金銭などの持ち物などを奪い取る盗賊。今で言うなら路上強盗だ。
どっこい、その〝追いはぎ〟事件が起きた。11日昼過ぎ東京都台東区上野5丁目の貴金属店前路上で、店の従業員が3人組の男に襲われ、金の延べ棒200キロ(9500万円相当)入りのバッグを奪われたが、従業員らが気づき、3人の男らを追いかけバッグを奪い返したという。間抜けな強盗もあったものだ。犯人は今でも逃走し続けている。
古い数字になるが警察庁によると平成27年の路上強盗の認知件数は708件で平成1
7年には2192件もあったので3分の1に減少している。
これに対して検挙率は27年が56.5%。17年は38.1%だから過去10年で最
も高い検挙率となった。やはり街頭防犯カメラの威力か。その結果、認知は減少し続け、逆に検挙率は増加し続けているという理想的な状況にある。
しかし、56.5%は他の侵入強盗や非侵入強盗の中でも最も低い数字。それほど捜査
は難しいとされている。
今回の事件は〝間抜け〟な強盗で助かったが、早期検挙に期待したい。
東京体感治安は「レベル2(ブルー)」とする。
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