警視庁管内体感治安レベル2
首都東京体感治安(12、13日 単位・レベル)
打ち寄せる高齢化の波
【治安うんちく】
単なる男女間トラブルとして扱うのではなく、そのトラブルが事件に発展するのを防止するためとしてストーカー規制法が生まれた。その背景にあるのは桶川女子大生殺人事件だ。この時、警察の不作為が問われ、規制法が誕生して警察が事件の未然防止に動けるようになった。
しかし、「怖いのでなんとかなりませんか?」と相談を受け、危険性が高いとしても、被害者の親告がなければ相手の逮捕などはできなかった。親告罪だからである。
それが、被害者からの親告がなくても、重大事件に発展する危険性を感じた場合は相手の身柄拘束が可能な非親告罪に改正された。ところが、これでも万全と言えない問題も含んでいる。
警察庁によると平成28年の相談件数は2万2737件で、平成12年にストーカー規制法が施行された当時の相談件数2280件より約10倍に増えている。検挙件数も2605件でやはり過去最多となった。
検挙件数のうち刑法犯・特別法で最多は脅迫で363件、住居侵入が345件、傷害が180件の順。勿論最も多かったのはストーカー規制法違反で769件だった。
被害者となる年齢層は最多が20歳代の7985人、30歳代が5658人、40歳代が4163人。70歳代も273人、10歳未満も2065人あった。
これに対して加害者は30歳代が5041人、40歳代が4785人、20歳代が4235人だが、70歳代が681人もいて異性を思う恋心は年齢に関係ないようだ。ちなみに10歳以下が865人もいた。
どんな行為かではつきまとい・待ち伏せが最も多く1万1643件、面会・交際要求が1万0946件、無言電話・連続電話・メールが6321件と続いた。
「警察に相談していたのに…」と言われないよう、徹底検挙で臨み、カウンセリングを強化することも必要だ。
首都東京体感治安は「レベル2(ブルー)」とする。
心がはずむ はるだから 守ろうね! 交差安全
警視庁ホームページから
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