警視庁管内体感治安レベル2
首都東京体感治安(5、6日 単位・レベル)
なんで捕まらないの?
【治安うんちく】
明治神宮(東京)で、鳥居など2カ所に液体のようなものが付着しているのが相次いで見つかった。警視庁は何者かがかけたとみて建造物損壊容疑などで調べている。
ところが今度は、港区の増上寺で門や柱、観音像など十数カ所に油のような液体がかけられた跡が見つかったという。
〝液体事件〟―これだけではない。世界遺産に登録されている京都の下鴨神社などでも相次いで見つかったほか奈良県吉野町の国宝・金峯山寺の本堂、世界遺産に登録されている那覇市の首里城などでも同様の事件が起きている。
実はこの様な事件は平成27、28年にも起きていた。
ネット情報によると奈良市の興福寺では平成28年に、境内の「国宝館」などに展示されている「千手観音菩薩立像」の台座など国宝や重要文化財5点を含む複数の展示物に、液体がかけられるなど全国的に相次いだ。
この事件では防犯カメラにアジア系の外国人のように見える男の姿が写っていた。リュックサックを背負い、手を振って液体をかけるような動きをする男の姿が写っていたという。男は別の男と女の計3人で行動していたとも見られている。
前年の平成27年春には近畿地方を中心とした全国地域で、相次いで寺社の国宝や重要文化財などが汚損された。この時、各地の警察は6月に容疑者を特定した。
捜査当局は、男はある宗教団体の集会で中国地方や九州地方の城や神社で「精霊様の命令で清めるため」と称して油をまく行為をしたことを発言していたという情報があった。
実は、千葉県の香取神宮で油のような液体がまかれた事件では、米ニューヨーク在住の50代の医師の男が関与した疑いが強まったとして、同県警が建造物損壊容疑で逮捕状を取っている。その男はうわさによると宗教団体が関与していると言われている。
なんで捕まらないの?
建造物損壊は刑法260条で器物損壊は刑法261条。事件が相次いだ平成27年には「器物損壊等」として統計があるが、実はこの年の認知件数は11万2931件もあり、検挙率は9.2%と極めて低い。今回の事件に期待したい。
首都東京体感治安は「レベル2(ブルー)」とする。
春の全国交通安全運動期間中(6〜15日)
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