警視庁管内体感治安レベル2
首都東京体感治安(4、5日 単位・レベル)
110番は躊躇するな!
【治安うんちく】
名古屋市東区の名古屋市長の自宅兼事務所敷地内で包丁を持っていた77歳の男が、110番通報で駆けつけた警察官により、銃刀法違反容疑で現行犯逮捕された。この場合は身柄を拘束したが、なかには身柄を拘束する必要のない事犯の割合が今年に入り、僅かだが増加傾向をみせている。
警察庁によると今年2月現在の刑法犯検挙人員は3万3255人で前年同期に比べて1902人も減少した。
最も多かったのは逮捕令状による通常逮捕で5616人。現行犯逮捕が4691人、緊急逮捕が585人となり、身柄を拘束するに至らなかったのは2万2359人。前年同期に比べて1505人も減った。だが、全検挙者数の67%を占めている。
平成18年の割合は74.3%で、同20年の74.0%、同28年の66.0%と年々減っていたが今年は2月までだが割合的には上向きになった。
ランキングでは東京の2336人、神奈川の1813人、大阪の1691人、愛知の1363人、福岡の1235人の順。
一方、平成24年の数字になるが110番受理件数のランキングはやはり人口が多い東京がトップ140万0301件、大阪の86万1186件、神奈川の71万8416件、愛知の66万2035件、埼玉の55万0008件の順となり、通常逮捕などと違い身柄不拘束は110番受理件数に比例しているようだ。
今回の千葉県我孫子市で発生したベトナム国籍の小学3年女児の殺人事件だが、一部報道によると女児が事件前、同級生に「通学路に不審者がいた」という趣旨の話をしていたという。こんな情報を通学路にあたる地域住民、あるいは学校は気づいていたのだろうか?
最近は、警視庁管内で登下校途中の児童たちへの声かけ事犯が多い。通報が多いことはそれだけ感心を持っていることだろう。登下校中の連れ去りは重大事件に繋がる事が多い。やはり、不審者をみたら110番通報して、「この地域は防犯意識が高いのだ」というアピールも必要だ。
110番通報は結果的に身柄拘束にならなくても躊躇してはならない。
首都東京体感治安は「レベル2(ブルー)」とする。
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