警視庁管内体感治安レベル2
首都東京体感治安(29、30日 単位・レベル)
新幹線の水さん
【治安うんちく】
JR総武線ばかりを狙ってスリを繰り返していた男(39)が警視庁に逮捕された。男は今月10日、総武線の両国駅と錦糸町駅の間の車内で、31歳の乗客から現金約7万7000円などが入った財布を盗んだ。同線の下りでは先月からスリの被害が9件相次いでいた。
電車内でのスリと言えば昨年2月に地下鉄千代田線の車内で、会社役員の尻ポケットから、現金2万1000円が入った財布を抜き取ったとして検挙された男は、尻ポケットの財布ばかりを狙っていることから「尻パーの吉井」と呼ばれていた。
スリと言えば仕立屋の銀次。明治時代に関東一円で稼いでいた大親分だ。そして現代、罪名は窃盗にあたることから警視庁では捜査3課の専門刑事が担当している。
刑事たちは常習犯にはあだ名を付けており、かつてはデパート地下の食品売り場の客ばかりを狙っていた女スリは「デパ地下のさと婆」とか、競馬の当たり馬券ばかりを狙う男には「ギャンのあぶさん」。新幹線のグリーン車の客を狙った「新幹線の水さん」などだ。
このスリ犯が減少しつつあるが、なんと今年に入り検挙率が落ちている。
警察庁によると今年2月までのスリ犯の認知件数は553件で前年より108件と大幅に減っている。ランキングでは東京の246件、大阪の124件、愛知の20件、千葉の19件、福岡の17件と続いた。
問題は検挙率。17.9%で前年同期の35.4%より17.5ポイントも下がり半減した。
ランキングでは東京の6.5%、大阪の8.1%、広島の12.5%、宮城の14.3%、愛知の15.0%など。
ただし発生があっても検挙が0の県は青森、福島、栃木、新潟、富山、岐阜、三重、島根、岡山、大分、鹿児島と11もあった。
総武線車内でのスリで警視庁に逮捕された男は黒いワイシャツを腕に巻き、手元を隠して犯行に及んでいたという。刑事たちはなんと銘々していたのでしょうか…「黒腕のマッちゃん」かな…
東京体感治安は「レベル2(ブルー)」とする。
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