警視庁管内体感治安レベル2
首都東京体感治安(12、13日 単位・レベル)
パトカーぶっつけても止めろ!
【治安うんちく】
約11㌔にわたって蛇行運転や信号無視などの暴走を繰り返した大阪府内の男子専門学校生ら15〜18歳の少年26人がこのほど書類送検された。容疑は昨年5月15日午前3時ごろ、バイク20台に分乗して同府藤井寺市など府内3市内の国道170号を暴走したもので、うち9人は無免許だった。
さらに2月には群馬県伊勢崎市内で集団暴走をした17歳のとび職の少年ら2人が群馬県警に逮捕された。少年らは仲間9人と共謀しバイクや原付きバイクに分乗、同市内の県道で蛇行、信号無視などを繰り返したという。
さらに無免許でバイクに乗り、信号を無視して蛇行しながら暴走した少年8人が警察に逮捕されるなど、このところかつての「暴走族」を彷彿させる少年たちが検挙されている。
「暴走族」―昭和47年ごろ富山県富山市で集団暴走行為で逮捕されたのが始まりとされているようだ。
警察庁によると昭和55年11月の調査では全国に754グループが存在し、構成員はなんと3万8902人もいたという。そして56年には835グループ、8255人が検挙されたという記録がある。
それが平成に入り27年には227グループ、構成員6671人が確認されているが、多いとみるか減少したというか、「まだこんなに」かは見方によって違うだろう。小欄は「まだこんな子供達がいるのか」と残念に思った。
昭和のカメラマンの時代に、暴走族のドキュメントを取材するため、ある集団に蝟集場所を聞いたところ、写真に写してもらいためリーダーが集めたところ30、40台の集団となった。それで走れば〝煽動〟したことになるので解散させたことがあった。今となっては懐かしい思い出である。
あれは平成14年だったと思う。ある県警の本部長が小欄にこう言った。
「パトカーぶっつけてもいいから止めろ!といったらそのまま実行した。おかげで少なくなったよ。全国でやれば効果があるぞ」
書こうと思ったら、別の幹部に「頼む。全国の警察で実施されると予算がなくなる」と言われた。そう言えば、全国に1173の警察署があるので修理費だけでも膨大になると思い、書くのはやめた。
東京体感治安は「レベル2(ブルー)」とする。
最近のコメント