警視庁管内体感治安レベル2
首都東京体感治安(27、28日 単位・レベル)
振り込め詐欺の発祥は…
【治安うんちく】
最近、中学時代の同級会をしようと全国に散らばる同級生たちに電話をかけているが、
名前を確認されたり、2度目のコールでないと出ない電話があり大変不便だ。聞くと「振り込め対策だよ」と言われる。そう言えばおいらは戦中生まれの70代の年寄り。電話の無い時代に生まれた者とすれば「不便」と言ってはならない。
群馬県警が実施している詐欺防止の装置を家庭に貸し出す実験がある。警察と大手通信会社が協力しあって2年半まえから行っているもので、「迷惑電話チェッカー」と呼ばれる詐欺防止の装置を無償で貸し出しているのだ。
この影響もあって、実験に参加している高齢者の家庭200世帯では実験開始からの2年半の間に詐欺の被害に遭った対象家庭が1件もないという。
読売新聞によると福岡県内で振り込め詐欺の拠点が摘発された。福岡県警によると、なんとマンションの一室には台湾人の男女約30人がおり、多数の携帯電話がありシュレッダーには大量の書類が細断された形跡があった。さらに詐欺に使う督促状とみられる中国語の文書データも発見されたことから、この場所から中国に電話をかけて詐欺を働いていたとみられるという。
そして警察当局は「中国の振り込め詐欺は日本の詐欺グループ関係者が広めた」とみられるとしている。
「振り込め詐欺」は正確には分からないが、5、6年前から中国のネットニュース「Searchina」などと日本のニュースを比較してみると、中国が「発祥の地」ではないかと思えてならない。
だましの形態が中国で流行っていると思うと一歩遅れて日本に登場する。さらに同国の年間被害額は日本の約7・5倍の222億元(約3600億円)に上ると言われており、現実に日本人が中国を拠点に日本に電話をかけていた詐欺グループが摘発されているのだ。そして最近は、中国における振り込め詐欺のニュースは少なくなった。どうも、公安当局の監視が厳しくなっているという。
どちらが先でも犯罪なのだから防止するのは当たり前。先月30日にも札幌市内の80代の女性に息子を装ったうその電話で現金200万円をだまし取られた事件があるなど、依然として衰えていない。
警視庁戸塚署では管内に所在する新聞販売所等と「安全・安心まちづくりに関する覚書」を締結。安心して暮らせる地域社会づくりに取り組んでいるという。
家庭、地域社会の崩壊など暗い話のなかで、ぴかりと光るニュースだ。あの終戦直後の苦しい時代の近隣同士の助け合い精神に戻りたいものである。
東京体感治安は「レベル2(ブルー)」とする。
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