警視庁管内体感治安レベル3
首都東京体感治安(20、21日 単位・レベル)
検挙が増えている
【治安うんちく】
警察は振り込め詐欺の犯行グループに被害金が渡るのを阻止することも大事だとして金融機関、宅配事業者やコンビニ等に協力を要請し、声掛けや通報を推進してきた。この結果、平成28年には1万3140件の被害を阻止。その額は191億円にものぼった。なんと阻止率は49.8%にも及び、過去20年間で最高だという。
被害防止もさることながらこのところ検挙も相次いでいる。今月に入ってからでも大手有料サイトの関係者を装い、10億円以上をだまし取っていた詐欺グループの男ら5人が警視庁に逮捕された。
元AKBの前田敦子さんらになりすまして誘い込み、出会い系サイトの利用料をだまし取っていた会社の社長が警視庁に逮捕された。
さらに国民生活センターの職員を名乗るなどして嘘の電話を掛け、東日本大震災を口述にだまし取ろうとした男3人。さらにさらにワンボックスカーをアジトにしていた振り込め詐欺グループの男3人が、やはり警視庁に逮捕されるなど検挙が目立っている。
警察庁によると平成28年の詐欺犯の認知件数は4万0990件で10年前の平成18年の7万4632件に比べて3万3642件も減少している。
一方、検挙率は45.3%で18年は40.4.%。こちらは4.9ポイントも上がっている。
しかし、今年に入り、認知件数は3134件で前年同期より+224件、検挙率は49.2%で、こちらは-3.8ポイントも減っている。
認知件数は減り、検挙率が上がってほしいと希望するが、なにしろ劇場型犯罪ゆえに詐欺の犯罪組織は次から次ぎに騙し知恵を変えており、暫くはイタチごっこが続くのだろう。
【事件】 21日午前、東京・霞が関の警視庁正面玄関で、警察官が相談に来た男に刃物で切りつけられる事件があった。男は自分の腹を切ったが2人とも軽傷という。それしても警察施設内で警察官が襲われるとは…
このほか、東京・北区や足立区で計17件の不審火が相次いでいるが、34歳の男が捕まっている。何件に関与しているかだ。
東京体感治安は「レベル3(イエロー)」とする。
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