警視庁管内体感治安レベル2
首都東京体感治安(10、11日 単位・レベル)
各地で放火相次ぐ
【治安うんちく】
8日午後3時半ごろ、千葉市のアパートの駐輪場で、オートバイと自転車4台が燃える火事があった。千葉県警は放火の疑いで調べている。なんと白昼の放火とは大胆不敵な犯行である。
今年に入って放火事件が多くなっている。発生そのものが多くなっているのか、報道が多いのか分からないが、空気の乾燥しているこの時期、許せない犯罪だ。
5日未明、東京・練馬区で自転車などが燃える不審火が3件相次いだほか、先月16日午後1時ごろ、町田市の伝重寺の玄関付近が焼けるなど同市内で寺などで不審火が相次いでいる。
さらに18日には千葉県船橋市で原付きバイクのカバーが燃える不審火があったが、昨年11月から周辺で17件の不審火が相次いでいる。22日には福岡県小郡市の大型商業施設の店舗で商品や天井の一部などが焼ける不審火があった。
25日未明には、千葉県市川市で建築中の住宅が燃える火事があり警察は放火の可能性もあるとみて調べている。
検挙率が比較的高いだけあって検挙者も後を絶たない。昨年11月、東京・足立区のビルの敷地内で段ボールなどが焼ける連続不審火では47歳の会社員が警視庁に逮捕され、このほか徳島県三好市の老人ホームで衣類に火を付けたとして、市の臨時職員の女が逮捕されているが、同ホームでは過去に3回の連続放火が発生しており、関連を調べている。千葉県船橋市の放火では41歳の男が逮捕され警察が余罪を追及している。
警察庁によると昨年1年間、全国で発生した放火事件は914件で前年より178件の減少。過去5年間で最も少なかった。ランキングでは大阪が184件、東京が75件、愛知が61件、埼玉が57件、千葉が46件の順。
一方、検挙率は全国が75.1%。ランキングでは島根の150.0%を筆頭に沖縄が133.3%、神奈川が108.3%、そのほか青森、秋田、群馬、愛媛、高知など100%台が23県にも及んだ。
これに対して低かったのは長崎の40.0%、大阪が51.1%、千葉が54.3%、静岡、富山が66.7%と続いた。
「無頼の者たちを駆りあつめ、これを一箇処へ収容し、かれらに仕事をあたえたら、どんなものか」
これはあの長谷川平蔵の一句である。
首都東京体感治安は「レベル2(ブルー)」とする。
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