警視庁管内体感治安レベル2
首都東京体感治安(9、10日 単位・レベル)
防犯カメラの映像公開
【治安うんちく】
東京・台東区のメガネ販売店がホームページ上に万引き犯人の画像を公開して波紋が広がっている。
神戸市のコンビニ「セブン―イレブン」では万引犯の疑いのある客の防犯カメラ画像を店内に張り出し、千葉市のファミリーマートでも同様の張り出しがあったが、同ホールディングは8日、全国の店舗に防犯カメラ画像について「警察への情報提供以外に使用しないように」との指示を出した。
犯罪者の写真を公表することが万引の抑止に効果があるとする意見や警察ならともかく民間が勝手に公表してよいのか―などの意見もある。
警察庁によると平成27年の万引犯認知件数は11万7333件で検挙人員は7万5114人。1日あたりに換算すると321件がどこかで発生、265人が検挙されていることになる。大変な数字だ。
では、万引の被害品数といえば13万0744点でうち5万4576点は食料品だ。但し、14~19歳は4130点が食料品だが次ぎに多かったのは化粧品で1176点。20歳代も同様だが30歳代になると衣料品に変わる。
20歳以上の万引き犯で男に前歴者が多かったが女は初犯が多かった。
それにしても、画像をホームページで公開した眼鏡店の被害額はよそ26万円にのぼるというから店にとっては死活問題。
ホームページでは顔にモザイクがかけられているが、来月1日までに応じなかった場合、画像にモザイク処理をせず公開するとしている。
かつて「万引は犯罪です」なんていう標語があったが防げない。画像公開のトラブルは以前にもあったが、〝藁にでもすがりたい〟という思いなのだろう。被害者の心境を思うとやるせない。
首都東京体感治安は「レベル2(ブルー)」とする。
最近のコメント